第6話 繁殖学・牛乳ができるまで
動物の繁殖をお手伝いするのも獣医師の仕事のひとつです。
豚や牛が子供を産まなくなったら、お肉も牛乳も手に入らなくなって困るから!
そう、実は牛乳って、牛ならいつでも出る訳じゃないんです。子牛を産まないと出ない。
人間の女性も、いつでも母乳が出るわけじゃないですよね。
子供のいない女の人の乳房から分泌物が出てきたら、病院に行ってね! 何かの病気かもだよ!
ということで、乳牛のメスには定期的に子牛を産んでもらいます。
誰の子牛? というと、スーパー遺伝子を持ったオス牛の子です。賢い人々が頑張って品種改良したオス牛達がいるのです。
ストローみたいなのに入った冷凍精液を購入して、でっかいピストルみたいのを使って、メス牛さんの体に入れます(痛くはないです)。
そして精液をメスの体に入れるタイミングも大事。
排卵してないときに入れても、せっかく買った精液がむだになっちゃう! 一本数千円はするよ! 何回もミスるとゲーム機買えちゃうよ!!
...という話を日常的にするので、獣医師は生殖関連のワードに慣れきっています。
命と生殖は、切っても切り離せないですからね。
いつかセクハラされてマジギレしたときに、「お前、授胎能(妊娠させる力)が低そうな顔だな!」とか言ってみたいです。
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