第3話 衛生学・衛生動物ってなんじゃらほい

 衛生動物というカテゴリがあります。

 ざくっと言うと、「害があるやつ+害はないけど気持ち悪い奴ら」のこと。

 害があるというのは、病気を媒介したり、毒を持つやつらです。

 うんうん、明らかに悪そうな子達。

 そして、害はないけど気持ち悪いやつら。不快昆虫。...そんな、ちょっとかわいそうな名前で呼ばれる子達は、ゴキブリやユスリカです。


 ゴキブリはご存知ですよね。家の中で見るとぞぞっとしちゃいます。ユスリカは、春になると良く見る蚊柱です。

 確かに、ゴキブリについて

 「彼らは何もしてないんだよ?存在してるだけなのにどうして殺すの、ひどい!」

 と言われても、たいていの人は「えー..」ってなりますよね。

 ゴキブリからしたらたまったもんじゃないんだけどね。


 衛生動物って、虫も入ってるんじゃね? 動物じゃなくね? と思ったあなた。

 その通り!

 人に害を及ぼしたり、逆に人のためになってくらる虫(例えばハチミツを作ってくれるミツバチ)も獣医学の範疇なんです。

 広すぎて、もはや獣じゃないです。

 公務員獣医師になると、「害虫・害獣が出ました、駆除してください!」って言われて、ヒアリとかネズミの駆除もします。

 沖縄の公務員はハブを取るそうな。かっこいい!


 ちなみに、ネズミって滅茶苦茶賢いのご存知ですか? 同じ罠にはかかりません。

 ネズミ取り機を設置しても、最初の一回しかかからない。餌をグレードアップしても、設置場所を多少変えてもかからない。

 多分、仲間がかかったのを見て、「やばいぞ近づくな!」ってなるんでしょうね。

 彼らも生きるのに必死です。


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