あ、そうだ、水族館行こ?

あ、そうだ、水族館行こ?①

午前7時。

寝室にスマホのアラームが、2台分鳴り響く。


シングルベッドに2人。

1人は抱くように、1人は抱かれるように寝ていた。


「んっ。」


少し甲高い、でも寝起きで低音が混じった声。

その人物がアラームを止め、また定位置に戻る。


「朝、定時刻ですよー。」


まだ起きていないもう1人に、先ほどの甲高い声の持ち主は声をかけた。


「まだ時間はあるだろ。もう少しだけ。」

「うわっ。」


声をかけられたもう1人はそう言い、甲高い方の人物を抱き枕のようにギュッと抱く。

それに驚いたのか、もう1人は声を出してしまう。


「僕、お弁当作りたいんだけど。」

「コンビニで十分。」


そんな寝起き同士の会話が続く、早朝7時。

彼らは、こうして一緒に寝ているが。


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