君、想う。
霧島なお
僕はね、過去はもう見ないよ。
ずっと好きだったからさ。
ずっと側にいて、
君のことを知って、
君のことを見ていて、
君と付き合えた時が、一番嬉しかったんだ。
でも、
それは、
一瞬だったから。
君から、別れの言葉を聞いた時。
僕の心の何かが、壊れていく音がしたんだ。
そうか。
君も。
世間の目を怖がるタイプなんだよね。
あーあ。
それも、知っておけば良かったな。
ねぇ、
君は今、
今の僕の姿を見て、
何を思ってる?
可愛くなったでしょ。
でもね。
もう、僕は過去を見ないことにしてるから。
君とは近くにいるだけ。
君の大切な人には、
なれないんだよ。
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