第17話 これがほんとのダンジョンってな


皆様は頭から地面に突き刺さったご経験はあるでしょうか。

今俺は地面に突き刺さっています。誰か助けて。


しかし、だれもこなかった。


これだから【噴射ジェット】は使えない、調整が一切できないからどれだけ飛んでいくか分からないし、【浮遊フロート】で飛んでいけば調整もできるといのがもう不安定すぎて使えない、まあ速さだけならピカイチだけど。速さだけなら。もう使わないからな、このゴミスキルめ!

突き刺さったで一つ思うところがあるとすると、呼吸ができないことだろう。しかし、俺の特技は呼吸を止めることだ。だいたい2分、いや、3分くらいは余裕で持つ。まあ3分はちょっと盛ったけど。それに実際は事前に空気を吸っていた場合の話だけど。つまりはそんなに持たないということだ。

よし、そろそろMPも回復したころだろう、息もそろそろキツイ、てか【瞬間移動テレポート】分のMPも足りないしどうすればいいか、【掘削ディグ】もちがう、【爆破ブラスト】は多分腹のあたりに抱えていたナスも土のついでに吹っ飛ぶし・・・

仕方ない、あまり使いたくはないが・・・ってもう無理、【変態メタモルフォーゼ】!

その【変態メタモルフォーゼ】というスキルは、初めに体が液状のように、スライムのようにも思えるような姿に変わり、それから体を想像したような姿に変形する、のだが、今回はMP不足で形成はされない。代わりに元の姿に戻る。

要はこのスキル、体がぐちゃぐちゃになる感覚がありどうにも慣れない。慣れたら慣れたでそれはそれで嫌だけど。ついでに言うと服までは溶けないから発動後は全裸になるし。変態の名前に恥じないな。

そこでセットとして使うのが【変身ディスガイズ】だ。変身とは名ばかりの服が変わって能力据え置きというただの衣替えスキルだけどエフェクトなしだとMP消費がほとんどないから丁度いい。

それはさておき、ここは・・・なんだ?

いや、さっき見えていた町で違いないのだが、にしても・・・


「ン・・・ココは・・・?」

「強いて言うなら・・・小さい町か?」


小さいっていうのはスケールのことではなくて、小人でも住んでるのかってぐらいサイズが小さい。どのくらいかというと俺の背の高さぐらいかそれより小さく、このナスが入るには少し小さいぐらいの家が建っている。外装は、なんていうか・・・時代劇でよく見かけるような、江戸の街並みのようだ。時代劇見たことないけど。

ただ、違和感が三つほどある。一つは、なぜか大きな屋敷がある。そこは和風な城じゃないのか。もう一つはは塀とかで囲われているとかいうこともなく、なんならモンスターが攻め入ったらすぐにでも崩壊しそうというちぐはぐさも感じ取られる。さっきまでの沼地と違って辺りは森林だが、そこにあるとしてはすぐに崩壊しそうな脆さがある。

そして最後に、ものすごく静かなことだ。空から見たときは勢いがあったせいでどうだったのか分からなかったが、こんなに家が並んでいて、なんならさっきまで人がいた形跡が残っている。なにかしら動きがあってもおかしくはないのだが、何も起きない。


「ウ~ン、何かしらケハイはあるんだけどナァ・・・」

「こういうのって警備が現れたりしないのか?」

「たしカニ・・・」

「よし、そこにある家でも解体するか。そうすれば向こうから出てくるだろ!」

「ナルホド!いい案ダ!」


破壊活動をするため、俺とナスビがその家に近づいた、どこからともなく、檻が落ちてきた。


「あ」

「ホエ?」


そしてその檻は、地下へとめり込み沈んでゆく・・・

あれ、これまずいのでは?

俺一人なら【瞬間移動テレポート】で抜け出せるんだが、【亜空間口テレポータル】は位置が固定されるという特徴があるから抜け出せない。

ずっと下がっていくってわけでもないだろうし、いつかは止まるだろう。その時に出しさえすればってうわっ!

檻が完全に地面に埋まった瞬間、いきなり速度が上昇しだした。

ってまたこのパターンかよ!

ナスビもおびえているし。気絶はしてないけど。


そして、最終的にたどり着いたのは、地下牢だった。


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11月中には投稿できた、許せ。

別にゲームやってたからとか体調を崩していたとかそういう理由では・・・一応ある。

ごめんなさいね。一応書いてはいたけど全然進まないから無理やり切ったし、展開自体は考えてあるんですが出力ができないという致命傷で済んでます。寝る時間削って書いたんだからゆるしてちょ。

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元最強の俺が、秘密結社を形成し世界征服する!…………予定。 エレウカスイートレモン @eurekasweetlemon

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