第15話 そろそろルビふり面倒になってきたからやめさせてください


モンスターを倒したら大体は【解体ディスアセンブル】でアイテム化、つまりドロップアイテムにすると基本的に価値は上がる。【解体ディスアセンブル】というスキルはモンスターを倒したことがある覚醒者、つまり、ステータスが見れるようになった人は誰でも勝手に得る。ただ、【解体ディスアセンブル】というスキルで出る物はそのモンスターの残っている部分の大きさや種類で決まっていると思われ、モンスターを削ったり剥いだりした後【解体ディスアセンブル】をすると質が落ちたり、あるいはなくなったりなどもする。ゲーム的な感覚になるが、確定ドロップみたいなのが半分くらいモンスターの体が削られるとだいたい半分くらいの確率でドロップするようになる。統計なんかとってないけど。ただ、削ったり剥いだりした部分は手元に残る。モンスターを直接手で解体した人の話によると体の構造は既存の似たような生物と変わりないそうだが、体内に魔石がある。そして、【解体ディスアセンブル】では魔石は消えず残る。どのモンスターを倒しても魔石は必ず一つしか落とさない。そういえば、改めて一体こいつらは何を食べて生きているのだろうか、モンスター同士が食い合ったりすれば少なくとも胃袋の中に痕跡のようなものが残ったり・・・・・・というか本当に生き物なのだろうか、卵から生まれるだろうということと、食べ物にもなることから多分生き物で間違いないとは思うけど、それにしても不可解な点は残る。繁殖はいつどこでしているのか、全部が本当に卵生なのか、胎生もいるのではないか、生体自体もほとんどわかっていないし・・・・・・まあ、今はどうでもいいか。

そもそもこんな長い前振りをしたのには訳がある。それは、昨日ダンジョンに行くならと例のワンコロから頼まれていた、ダンジョン内でモンスターの残骸を放置したらどうなるかという実験の確認をするためだ。【隠蔽ハイド】で隠したカエルと、そのままのカエルの二つを放置し、だいたい一日くらいたった今それをどうなっているか確認しに行く。

――と、これは・・・!

そのままの方は、跡形もなく消えていた。


「あれ、これナんスか?」

「あっ、それは」


俺が注意する前にこのナスは勝手に魔法陣に触れてしまう。するとナスの体に縄が絡まり、その縄は自動的に対象を亀甲縛りにするのだが、対象が人型でないのでぐるぐる縛りにし、吊し上げる。

てか、明らかに見え見えの罠なのにわざわざかかる奴がいるか?


「ワー!助けて!」

「はあ、【解除シーク】!」


解除シーク】は【隠蔽ハイド】で隠したものを見つける以外にも罠の解除、ついでに説明によると宝箱や扉の開錠に使うこともできるそうだ。

罠の方はちゃんと機能している。つまり、このオタンコナスがかかる前までは誰も触れているはずがない。それなのに【隠蔽ハイド】で隠していない方は消えた。ただ、今【解除シーク】で同時に消えた【隠蔽ハイド】で隠していたほうのカエルは残っていた。

ということは、ダンジョンのモンスターは放置していたら消えるが、【隠蔽ハイド】を使えば残ると考えればいいのか?

そう思考していると、横からトンボがやってきてカエルの亡骸を足で掴んで運んでいく。


「行っちゃった」

「行っちゃったナ・・・・・・デ、ホント何だったんダ?」


いや、本当に何だったんだ?そもそもあの罠、触れなきゃ発動しないやつだし。


「まあ、もう何でもいいんじゃない?」


って違う違う、持ち去ったということはだ、食べるのか?捕食か?

モンスター同士の戦いが見たかったけど捕食も気になる、よってナスビを拾い上げて【追跡トラック】というをスキルを使いながらで奴の向かった先に行く。


------------------------


週一投稿なのに全くストックをつくれないのはなぜ?

せめて週二投稿にしたいところ。

まあ今年はまだ5カ月ありますからね。(大嘘)

私にとって4月が新年なので・・・。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る