第11話 きいていません
さて、ただ起こすのも何だし、冷凍庫をあさっていたら見つかったこの冷凍マンドラゴラを使おう。マンドラゴラというとその叫び声を聞くと石化状態を治すことができるが、絶命させることもあるという某魔法学校を思いすが、それだけではなく、なんとこれは【
以前、解凍した時も叫んでいたし今回も大丈夫だろうというわけで嫌がらせついでに仕返しもできる――
なんかこの車、昨日は全く気にしてなかったけど変なデザインだな。なんというか、こう、顔みたいなのがあって全体的に細長いというかなんというか・・・蛇のような形をしているというか・・・・・・
まあ、そんなことはどうでもいいだろう。
【
正直うるさすぎてぶった切ろうと思った矢先、車の口のような部分からからレーザーポインターが出たと思いきやビームのようなものが射出され、煙が舞い、手に持っていたマンドラゴラを焼き尽くした。
驚いたのもつかの間、かつてそこにあった車だったものが変形して、左アームにどうみても銃口がある筋肉ムキムキのロボットへとなった。
「お、おおぉお!」
と、圧倒されていると、ロボの口からスピーカーが出てきた。
「うるせえぞ!人がせっかく気持ちよく爆睡していたのに騒音出すんじゃねえ!!!」
と、昨日にも聞いた逆ギレで怒鳴ってる人の声は我妻さんのものそのものであった。
「すごい、トランスフォームだ・・・!俺も操縦したい」
「貴様がこいつを使おうなど千年早い!そして去ね!!」
そういい終えると銃口をこちらに向け、さっきの大きさとは比べ物にならないほど太いレーザーポインターを出してきた。
・・・え、あ、まずい!【
「あ゛っ゛っ゛っ゛っ゛っ゛っ゛!!!!【回復】!!!!」
【
そんなことはいい、早急にあれを止めなけらば――ってあれ?
煙が晴れた時、そこにあったはずの変形ロボは、ズタズタに崩れており、ただのがれきと化していた。
・・・・・・もしかして、これが最終形態か?
てかこのがれき、どうやって処理しよう・・・
そう思考に耽ってると、がれきの山からひょこんと犬の耳が生えてきた。
そーっとこの場を離れようとしてもバレバレだぞ。
「なに逃げようとしてんだ」
「・・・ははっ、見逃してほしいな~・・・なんて」
「いや、さっき確実に殺そうとしてきただろ」
「いや、それはさ、ほら、アレだ、キミの・・・・・・・・・・・・そう、この【
【
というか例の【
「もしかして、その【
「いや~、そういうことじゃなくってさ、前にも言ったけど君のスキルはいかんせん多すぎるし昨日よりもさらに増えているからさ、すべてを把握するのにも一苦労とか」
まあ実際に俺も完全に全てを把握しているわけではない。ただ、一通りはどれがどういうものかということはだいたいではあるが覚えてはいる。ていうか今思えばそもそもあそこで【
言い訳が無様というかざまぁってか?
「というよりなんだね、君!だいたい僕は君が立てた騒音に対処しただけだろう!僕はなんにも悪くない!」
「まさに負け犬の遠吠え・・・というよりどうしてあのロボットぶっ壊れたんだ?」
「え、ああ、あれね、変形機能のせいで脆くなっちゃったのかな~、それとも出力最大の反動なのかな~・・・なんにしても作ったはいいけど実践とかは全くしてなかったしね~」
はぁ、まあ、それはもういいか。というよりも何でコイツを起こそうとしたんだっけか・・・
思い出せないということはそこまで重要なことじゃないか。
「そんなことは重要じゃないんだよ、君さあ、あの中に積んであったカップ麺が全部潰れてしまったじゃないか!弁償を要求する!」
こいつ自分の立場わかってんのか?自分が負けたことを棚に上げてなんだその言い草は。
いいだろう、勝った方が正義だってこと分からせてやる。
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一章は今年中に終わらせたいと思っているのですが無理な気がしてきた。
できる限り週一では投稿していきたいんですがね、そのペースでも一章が終わらない気がする。
見て頂けているだけ嬉しいですよ、私は。(できればコメントとか応援をしてくれるとさらに嬉しいです)
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