第10話 ステータス見せるといい字数稼ぎになるよね
朝だ。久しぶりにこの時間に起きた気がする。なにせ、今まで色々あって忙しくて不規則な時間に寝ているもんだから、起きる時間なんかが昼だったり夜だったりしていた・・・やっぱ二度寝しようかな?
寝るで思い出したけど、未だにステータスにはよくわかっていないところがあることは前にも言ったが、その一つとして、HPというものがある。0になったら死ぬとか言われている体力ゲージというよりもデスカウントみたいなものだと思っている。まあ、HPが0になったときに本当に死ぬのかどうかは誰にもわかっていないけど。
・・・あまり触れたくない話だが、【
うん、こんな話はやめとこう。これ以上は思い出したくないし、あんなことはとっとと忘れよう。そもそも、HPなんか重要じゃないし、あくまでただの指標として考えればいいだろう。
あ、あくまで思い出したけど、昨日ダンジョンに入ったけど、宝箱とか見つけてないじゃん!
・・・ま、いいか。それよりも、【
何があったかというと、ダンジョンから帰ってきた時まで遡る――
まさか、出入口という名のワープゲートの先が、水中だなんて思わなかった。人が全くいなかった理由がよく分かったよ、でもさ、注意書きの看板とか置いておくべきでしょ。
おかげで全身ずぶ濡れだ。
まあ、【
そういえば、実凪と我妻さんは何をしているのだろうか。と、ちょうど二人のいる部屋の扉の前まで来たからそこで確かめればいいか・・・なんだか中がうるさい。
扉を開けると、そこには宝部屋こと物置にあったはずのアイテムが散乱していて、そこに二人がいた。
「おい、何してんだ!」
「お、帰ってきたんだ、もうすぐ終わるからちょっと待ってて」
うるさかったのはこのせいだったのか。とりあえず、隣で眺めてる実凪に何があったか説明してもらう。
「何があったんだ?」
「『僕に良い考えがある』といきなり言い出しと思ったらこうなっていました」
こうなるのは家の中を見た時点ですでに想像していたが、いくらなんでも行動が早すぎるだろ・・・どうしたらここまでというくらいゴミの山だった理由がよく分かるけどこれでよくこれで今まで研究とかできたよな。
「よし、完成!名付けてインディゴチャイルドだ!」
何を作っていたのかと思ったら、どうやら実凪に渡した例の銃を改造していたそうだ。
「これはワープゲートを作り出すことができるように改造した銃だ!いや~、一目これを見てから作れると思ったんだよね~」
「ちょっと待て、それ、ここのコアじゃないか!どこから見つけ出したんだ!」
「どこって、でっかい椅子の下にあったけど?」
隠してんだよ、わかるだろ!大事なものなんだぞ!
しかもこの後「早速実践だ!」とか言い出して車を部屋の中に持ってくるはそのまま車の中で寝るはでもう最悪だ。
――と、こんなことがあった。
ちなみにコアというのはこのアジトを動かしてるもので、これが壊れたりするとおそらくここ自体が崩壊し得るものだからアジト内にある分には問題はないが勝手に持ち出したりとかは二度としないでほしい。使い方を聞きに行くついでに杭を・・・あれ、なんだっけ、出る杭は打たれる?
・・・まあともかくちゃんと注意しておくか。と、その前に朝ごはんも食べておこうか。
思えば朝ごはん自体も久々に食べる気がする、というより完全に生活リズムがおかしくなっていたから一日三食とかそんなものはなかったけど。
さて、朝のごはんといえば手早く摂れるものがいいだろう。なので、そう、卵かけごはんが一番いい。米の上に卵を割ったものをそのままのせてかき混ぜた後にしょうゆをたらす、これで十分だ。
そういえば卵といえば、すべてのモンスターは卵から生まれてくるのだろうか。だいぶ前に戦った蜘蛛型のモンスターは、背中にある大量の卵から小さい蜘蛛型モンスターを出してきたということは鮮明に覚えている。獣型のモンスターからも【
――食べ終わったし、食後の運動というところであの謎の犬耳女を叩き起こしに行くか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます