第7話 垢BAN
やばいやばいやばい、何がやばいってあのモンスターを倒しきれるほどの攻撃手段が今は使えないのがやばい!
そう、いま追われているのはメガスライム、物理系の攻撃が全く通らないという厄介なのがスライム種の特徴でおそらくこいつもこれに該当するだろう。現在使える強いスキルがほとんど物理系だからスライムには通用しない。つまるところ今は逃げることしかできない!
でも、どんどん先に進んだからどこが出口だか忘れた。広すぎて全然わからない!ていうかこんなのを出入口に持ってきたら出入口が使えなくなるからそもそも駄目だ!
そうだ、【
よし、ここまで来れば大丈夫だろう。【
その予感が的中したか、スライムは謎の液体を飛ばしてきた。
「うわっ危なっ!」
間違いなくスライムの体液だろう。こんな攻撃もしてくるのかと感心しつつもスライムの動向を確認しながら辺りを見渡す。それにしても、お、あそこだ!通じるかどうかは分からないが、とりあえずそこにスライムを誘導しよう。
俺はスライムと距離をとり、こちらにまた向かってくるのを確認すると俺もあるところに向かい走り出す。
スライムは体ほぼすべてが液体だ。スライムは前にも何回か倒したことがあり、その時倒れたスライムは、液体を噴出して縮む。そしてさっきの体液を吐き出す動きを見るに一部分だけを露出していたから、内部を表面を半透明なゼリー状の殻のようなもので覆われているだろう。つまりは何が言いたいかというと、おっと、見えてきた。沼だ!それもただの沼じゃなく、泥で濁った沼だ。俺はその上を【
よし、賭けではあったがこれでしばらくは時間が稼げそうだ。このまま逃げるのもいいが、それだとなんだかもったいない。せっかく動きを止めることができたんだ、液体を飛ばす攻撃を避けながらあれこれやってみた方がいいだろう。まずはそう、【
沼を凍らせていくと、案の定といっていいだろうか、スライムの動きが鈍くなっていき、すかさず【
ただのピコピコハンマーではなかったのだ。わざわざ危ない場所に変なものを持っていくほど俺は愚かではないのだよ。そう、何を隠そうこれは装備の一種だ。装備というのはドロップアイテムの一種でその名の通り武器や防具だけど持っていたり身に着けていたりすると特殊な効果を発揮したりステータスに強化が入るものを示す。そう、このピコピコハンマーもドロップアイテムで、特殊な効果がある。それは、凍った相手を低確率で即死させるというものだ。さっきから凍らせることばかりを考えていたのはこのためだ。
「オラオラオラオラァ!」
何回も殴り続けると、突然スライムだったものが砕ける。
「うわっ」
びっくりした。初めて使うのもあるが、即死ってそういう感じなんだ。あっ、全部砕け散ったということは魔石もドロップアイテムにも期待できないじゃん。
じゃあもしかしてレベルもと思ったが、こちらはきちんと上がっていた、レベル2に。
いやいや、もっと上がると思ったじゃん。
相手は10こっちは1、もっと上がってもおかしくはないはずだとは思ったものの、ステータスの上昇幅がおかしい、レベルが1上がったとは思えないほどの上がりようだ。あのペラペラだった防御も
次にスキルを確認すると、あれ、かなり増えてる?
中には俺が使えなかった
まあそれはそれとして、だいぶ時間も経ったしMPが溜まったら【
まあ、いいだろう。とりあえず【
あー、ダンジョンは異空間だからできないのか?
じゃあまずは出口に行くか。
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