第48話 誰なんだ!
正気の沙汰を飲んだ三人はガクンと首が落ちた。
「おい!いってえ、何を飲ましたんだよ!
お京!てめえ、毒盛りやがったか、、。」ヘム
「いや、お玉がすかしっ屁をこきやがって、
その臭さに姐さん達がおかしくなったからよ、
正気に戻るように薬草ハーブティーを出したんだよ。」お京
「ばっやーろーー!
あれは、関西人のノリ、ツッコミなんだよ。
お前ら小学生の時に土曜日の昼に吉本新喜劇観てただろーがーーっ!」ヘム
「あー、観てた、観てた、岡ハッちゃんの
くっさーとかお邪魔しまんにゃわとかな。
あれ、面白かったよなーー。」おみよ
「ばか!呑気なら事を言ってんじゃーねぇー。
生き返らせるんだ!
早くやれー!」ヘム
「マツ姐さん!しっかりして下さい!
マーツー!死ぬんじゃねーー!」ヘム
ヘムはマツの体をカグン、ガクンと揺さぶりまくった。
すると突然、マツは項垂れていた頭を持ち上げた。
「ええーーーっ!
誰!だーれーー?」ヘム
マツの髪の毛は天に向かって逆立ち、顔は白塗りで目の周りは黒く縁取られ、唇は真っ黒け。
「ぬははははーーーー!
我輩は地獄の使者。
デーモンオマツ閣下だぁー。
みんな、蝋人形にしてやろうかぁー!」マツ
「ひぇーーー。
どうなっちまったんだよう。ヘム?」おみよ
「知らねえよ、なーにが正気の沙汰だ!
かえっておかしくなっちまってるじゃねぇかよ。このバカやろー!」ヘム
お玉はタケ姐さんを必死で頬を殴りつけて
起こしていた。
「ちっくしょう、平手じゃ駄目だ。
ゲンコツパンチをオミマイするぞー!」おたま
ガシッとお玉の右パンチがタケに入った。
タケは気がついた。そして立ち上がる。
何故か?金髪のくるくるのロングヘアーになっていた。しかも、男装の麗人になっていた。
「アンドレー、アンドレーはどこだ?
おまえ達、アンドレを知らないか?
私はこれから、マリーアントワネット様を
お救いしなければならぬのだ。
アンドレーーーー!」タケ
「いや、安藤さんですか?
知らないっす。」お玉
「バカ玉、ちがうだろーーが。
こりぁ、ベルサイユの薔薇だろがよ。
宝塚かよーーっ。」お京
おみよはウメの口に梅干しを詰め込んだ。
「うぐぐーーっ、、。」と唸り声がしたら。
がばっと起きたと思ったら。
「うー、よしよしよしー。
これは、獰猛と呼ばれている生き物なんですね。ところがこうして、舐めてやるといいんですね。これがコミニケーションなんですよ。
ベロベローー。」ウメ
ウメはおみよの顔をベロベロし始めた。
「くっせーーっ、おっえーー。
なんだよ、これ?誰なんだよぅ、、。」おみよ
「、、、。ムツゴロウだろよ、、。
いや、ウメゴロウ。」ヘム
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