第43話 郷土愛?

蛍光灯はダメになりかかっているようで

ピカピカしながら照らしてる。

そのせいでー、マダムもピカピカしていた。


「んぎゃぁーーーぅ!」みんな


「ちょいと、あんたら誰や?あーん?

正直に吐かんかい?三つ数えるうちやで!」

マダム

マダムは別人だった。


「ボンジュワールド、マダムさんーー。」おみよ


「あんた、舐めてんのんかー?」マダム


「いや、舐めてないですわ。

マダムのお店で、まだ、ジャージがもう一つ欲しかったもんですから、戻ってみましたの。

そしたらいらっしゃっないようでしたのね。

あれ?お店の裏からどなたがーって事で

お声をかけようとしてましたら。

このお店に入られましたでしょう?

お店に鍵がかかって入れなかったので、

裏から覗いてしまいました。

申し訳ありませんですわ。おほほ。」お京

(ちっくしょう、言い訳ひっしだせぃ。

こんな嘘っぱち、信じるわけねぇよな、、。)


「ありぁ、そうだったのかい?

そりぁ、悪いかったねぇ。

まっまっ、よけりぁ、こっちにおいで。

みんなでさ、お茶してんだよー。」マダム


「まあーー。宜しいのでしょうか?

ご迷惑じゃございませんことぉー?」お京

(やべー。リンチにされるんじゃねぇーのか?

おい、みんな心しろやー!)


お京は目をみんなにサインを送った。

みんな、それぞれの武器を手にしていた。


「みーんーなー、わいの店のお客さんやねーん。紹介しとくわー。

可愛いお嬢ちゃんらやでー!」マダム


「いやー、若い人達やんかいさ。

入りー、お菓子もあんでー!

たべりー!」知らん人


「ありがとうございます。

では、皆さん、お言葉に甘えさせてもらいましょう。」お京

(ちっ、油断させて寝首かくつもりかよ。)


「うほー、うまそー。

これ、あわおこしだぞー!551の豚まんもあんぞー!!これ、うめーんだよなっなっ!」お玉


「そやろー、食べよし。遠慮せんでええし。」

マダム


「あのう、マダム、ここは?

お友達のお集まりなんですの?」お京


「あー、あんな、うちら大阪あたりの出なんや。嫁いで来たんやけどなぁ。

たまには、我がの言葉で喋くりたいやーん。

そんで、ここで集まってんねんよー。」マダム


「まあ、そうでしたの?

あのう、あーほんだら、いんだろかー?

とかって聞こえたんですけど、なんですの?」

お京


「ああ、あれな、歌やーん。

あほんだらは、そやなぁ、バカ野郎みたいなもんかなぁ。

いんだろかは、やり返すぞー!みたいなもんかいな。

こんなん、通じんやろ?

だからな、みんなでストレス発散で歌うてんねんよ。」マダム


「まあ!故郷を偲んで皆さん集まってらしたんですね。」お京

(ちっ、なんだよ、クソババ、いい加減にしろやー!!

って言うか、みんな和気あいあいにしてんじやんかよーう。)


ご馳走様でしたーと、みんなは店を後にした。

マダムや知り合いは見送ってくれた。


「うちらの事、ばれへんかったなぁ。

ふふん。あの子らもうちらの若い頃と似てるわ。ほいでも、甘いなぁ、、。

しかし、あの子ら何者なんやろなぁ。

調べてみなあかんで!

場合によったら、始末せんとなぁ。」マダム









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