第41話 フフンフ家

みんなはフランス屋の店の前にいた。


「なぁ、こんなんだっけ??」お玉


「うーん。看板見ろやー。

フフンフ屋になってんぞー?」ヘム


「あー、それな。看板がぶっ壊れて取れちまってんだよぅ。」おみよ


「なーんだか、やらしい感じだなぁ、

フフンフってよぅー。 

ウィドウのマネキンなんかよ、バケモンじゃねえかよ。」お京


「あれな、あれもマダムがよ、ハゲた所をペンキで塗ったくってるからよ。

カビカビなんだな。ほれ、指なんか折れてるだろ?変わりに割り箸さしてるだろ?

なかなか、やるよなぁ。」おみよ


「いや、これよー。

昔に見た、南極探検隊が持っていったと言われてるビニコじゃねぇーか?

なんだよ、口なんか穴空いてるじゃんか!」

お玉


みんなでワイワイとやっていたら。

ガラガラーーー‼️

「誰だい?

冷やかしならかえっとくれーー‼️」

マダムが出てきた。


マダムはクルクルの巻き髪カツラに

王冠を被り、マリーアントワネット張りのドレス姿で現れた。


(おいおい、このばあさんが、、。

あのマダムかよー?おみよ!)


(違うだろー、いくら何でもおかしすぎるぞ。

ホラーじゃん、ぜってぇ、斧持ってんぞ。)


「おう、マダムー!元気かよ?

今日はよ、エンジのジャージ買いに来たんだ。」おみよ


「あっらぁーーん。お客様でしたジュバボーン。ボンソワール。」マダム


マダムは恐怖の店に入れてくれた。


(おい、ホコリだらけだよ。ごほ、ごほ。)

(猿股とか売ってんじゃん?)

(こっちには鍋置いてあるぜ。)

コソコソとみんなは話していた。


「夕焼け色のスポースポーツ服だったシャボール?」マダム


「うん、あるか?マダム?」おみよ


「勿論シュヒダマー。ここにあるから

探してみるダババーン。」マダム


「なんだよ、あのインチキ臭い喋り方よ。」

お玉


「いや、昔からあんなんだった、、。

ある意味懐かしい、、。」ヘム


みんなで山盛りにごちゃごちゃになってる所をさがすと、エンジのジャージが出できた。


「おおー!これだーー!」おみよ


「ここは魔法のお店ダッテバジュー。」マダム


こうしてみんなは戦闘服も手に入れた。


リーンリーン、マダムの店の黒電話が鳴った。

「はぁーい、フランス屋ジュベール。

、、、。

なんだ、おめえかよ!お茶しようかってか?

今、客が帰りやがるから行く、行く。

さつまいもをよ、貰ったから持ってくわ。

んじゃあよ。」マダム


マダム、もしかして、伝説のヤンキーの

お竹さんじゃねぇのかと、みんなはふと思った。



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