第20話 笑人形

タツの店で、お玉、お京、ヘム、おみよは

タバコを吹かしながら、びびって無いからってを装いながらある人物を待っていた。


「俺、トイレ行ってくらー!」タツ


「タツ!さっきから何回トイレ行ってんだよ。

ビビリやがって!」お玉


「そらよ、ビビるだろ。俺、オバケとか

ダメなんだよぅ。」タツ


「ちっ、なっさけねぇ。狂犬のタツも終わったな。」お京


「お京、スマホに束になってぶさげんてんのってお守りじゃねぇのか?あーん?」ヘム


「なんだとぉー、流行りなんだよ。原宿でよ。

ヘム、お前こそ、その数珠何十個つけてやがんだ?」お京


「ギロッポンじゃ、流行りなんだよ。」ヘム


「ばっかじゃねえ。ふたりともよ、ビビってんじゃねえか?」お玉


「お玉、お清めの塩の小袋どんだけ盗んできやがったんだ??山盛りじゃねえか?」おみよ


「モーニングにゆで卵でんだろが。

しっぱいのが好きなんだよう、悪いか!」

お玉


「おみよ、なんで、鉢巻まいてロウソク2本刺してんだ?藁人形に金槌?」お京


「そらよ、相手がサダミじゃんか?

もう、これしかねぇじゃん。」おみよ


おみよ、お前、闘う気持ちもってんのか!

さすがだぜ。

じゃあ、頼むぜ。

あたいはドロンさせてもらいます。


お玉、お京、ヘムは内心ほっとした。


「あー、スッキリしたぜー。

うわーーっ!ギャァーー!」タツ


「ちっうっせえぞ、ションベンくらいで

騒ぎやがって!この前立腺肥大野郎が。」お玉


「お前ら、気付いてないのか?

よく、見ろや。」タツ


4人は見た。

そこには、空席だったはずなのに、

長い髪の女が座っていた。




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