第18話 アナコンダ惨状
とにかく、3人はガリ勉校長を部屋にぶち込んだ。
目を覚ましたガリ勉は、
「何があったんだろ?京子?」
「んまあ、覚えてらっしゃらないの?
急に貧血を起こされたんですわ。」
「なんだかねぇ、玉子さん、みよこさん、
木村先生までいたような、、。」
「あなた!しっかりなさってください!
わたくし、ひとりでしたわよ。」
(ちっ、覚えてやがったか、、。
変に記憶だけはいいときやがる。)
「夢かなぁ。
首にヘビが巻き付いてね、脳天を噛まれたような、、。」
「ああ、あなたが倒れてたときにね、頭を打ったんですのよ。倒れる勢いでネクタイが引っかかって首を締めたんですの。
怖かったーーん。」
(ヘビ?いいとこツキやがんな。
そうだよ、アナコンダが巻き付いて脳天噛み付いたわーー。あはははーー。)
「そうだったのかい。
最近、もう、校長なんて役職は退きたいと思ったりするんだ。疲れが酷くてね。」
「んまあ?何を仰るの?
あなたが校長をお辞めになったら
若い子達はどうなりますの?
玉子さんが卒業するまでは見守って下さい、
木村先生もいらしてくださったし。」
(ふざけんじゃねえ!退職金の額が違ってくんだよぅ。年金も入らねえのに甘い事ぬかすんじゃねぇ!!
ナマハゲまこちゃんに貢げねぇじゃんか!)
「そうだね、弱気になっちゃいけないね。
京子の助言は勇気が出るよ、ありがとう。
悪いが、もう少し眠らせてもらうよ。」
「ええ、ゆっくり寝て下さい。」
(ねろ、ねろ、ねーーろっと)
お京は2階から降りてきた。
そこには3人が缶倒しに興じていた。
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