第4話 今時は4枚刃でしょう

ガリ勉校長とヘム、お玉の三人だけの教室。

ガリ勉校長は消化器で鎮火。



ヘムとお玉は教室を相手との間をとりながら

ぐるぐると歩く。

一瞬の隙が命取りなのだ。

残念だが、お互い年寄りであった。

ビームは異常なパワーを使う。

(くっそーぅ。だめだ、目が霞みやがる。

ヘムの野郎?ふふふ、アイツもゼーゼー言ってやがんな。よーし、アイツを盾にしやがれー。)


玉子はガリ勉校長を卑怯にも盾にした。

「あぎゃーっ❗️」

可哀想なガリ勉校長はやられた。


「おーたーまー、ひーきょーうーなーりー!」


「ばーか、ばーか、何でもありなんだよ、

てめえ、忘れたか?」


ヘムは右手の人差し指と中指を立てた。

間には10円玉。


(やるか?ヘム。あたいもお前も同じ

カミソリ使い同士。

あんときゃ、あたい、負けっちゃたんだよぅーー。眉毛片方無くなっちゃったんだ。今回はそうはいかねぇからな。)

玉子も指を立てる。


たったったったったーー。

走り寄る二人。

一瞬にして勝負は決まった。


(まっ負けた、、、。)

玉子の鼻の五円玉は取り去られ、代わりに10円玉が鼻の穴に突っ込んであった。


えっ?カミソリ勝負じゃないの?って

そりぁ、今時、そんな物を持ち歩くおばさんいませんもの。

あしからず。


「ふぉふぉふぉふおーーーっ。

お玉、勝負は勝負。あたいの勝ちだね。」


「あーあ、そうさ。どうとでもしておくれ。」


「よし、これは約束だからんな。

これからは担任のあたいの言うことを聞く事❗️

逆らうのは御法度だよ‼️」


「うぐぐぐぐぅーー。

わかったよ、、、。」


ガリ勉校長はふたりの友情に涙していた。

(なんて、素晴らしい。昨日の敵は今日の友、明日からは担任と生徒。京子、ありがとう。)



解説

カミソリ使い。

カートリッジ式のカミソリがありました。

これの替え刃を使います。

一枚使い。

二枚使いの場合、カミソリの刃と刃の間に10円を挟みます。

まあ、するとですよ、傷口が縫いにくいし、

跡が残っちゃうんですねぇ。


実際には一枚刃使いしか見た事ありません。

スカートをシャーーっと切り裂くのを

目撃しました。😖

あれ、練習してるんでしょうか?

やたら、うまかったです。





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