この物語は何が起きていたのか。時系列はどうなっているのか。読者コメントでも多くの人が書いていらっしゃいます。一番蓋然性が高い結論に至ったとき、粘着性ある冷たさが背筋を這います。これは怖いです。人は怖いです。怖さを描けるのが怪談です。
自転車って小学生にとっては自分で行ける世界が広がりますからね。そして、自分の世界が広がるという事は、経験した事のない経験もしてしまう、と。多分、誰にでも一回や二回は、危険な体験、奇妙な体験、怖い体験、自転車でしてるはずです。これは、その一つ。さーっと、読んで、ゾクリとしましょう。ね。