第4話
おれは限界だった。
まるでおれなんか居ないように振る舞うクソばばあに。
クソばばあに面と向かって注意出来ないおれ自身に。
何より、今日という一日に。
おれは日頃から親切で善良たろうと努めている。
にも関わらずこの仕打ちはなんなのか?
答えは簡単で、俺の善行や内心と関係なくツキや禍福は回っているというだけの話だ。
俺は別にとってもラッキーマンになるために善行に励んでいるわけではない。単にそうありたいからやってるだけだ。
そこで何かが切れた。
おれはシケモクを拾いあげた。
ならまぁ別に。この落とし物を持ち主に返しても別に差し支えはない。
いや。先述の論がおれの読み違えで、「やっぱり悪意のあるヤツには不運になってもらいます」
ということでも、おれはやる。
だがちょっと待て。
冷静かつ客観的に状況が見えているか?
客観的にみるとおれのしようとしてることはこうだ。
赤の他人の些細な横着にマジギレした無敵の人一歩手前の頭のおかしいヤツが陰湿な嫌がらせをしようとしている。と、こうだ。
まぁ別にいいな。
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