第41話★STAGE 5★
第5戦。ラストの第6戦は勇者との闘いだから、大聖女祭りでの実質対女の子戦最後となる。
相手は――パラチオン王国の軍人であった。
金髪長髪で白の軍服を身に着け、銀のサーベルを手にするその姿は、まるで宝〇のようだ。
これが乙女小説であれば、きらきらと背中に多数のバラを背負っていたに違いない。
そこに匂い立つものはまさにバラであった(主に香水のおかげで)
「はてさて、どんな手を使ったか今までは女の子ばかりであったようだが、このクラーレ侯爵家がソーダ・クラーレの前ではいままのような、お、おっぱい揉みくだしなどできまい。なぜなら私は男であるからなっ!」
「な、なにを言っているのだ」
「くっ」
なんてふざけているのだろうか。
その胸にあるものは一体何だというのだろう。
「いや、お前は完全に女だろう。さしずめ男装の麗人といったことか――」
「な、なぜそれを……」
「人が見破れなくても吾輩には分かりますぞ。さらしで覆い隠してもなお、はっきりとその姿が分かるそのふくらみが――、さしずめDはあると見た!」
「くっ。黙れ下種がっ!」
連続してサーベルを振り回すソーダ・クラーレだが、スキルも使わないその動きでは到底吾輩を倒すことはできない。
吾輩はそんな弾幕を颯爽とかわしていく。
「な、なんなだそのHENTAI的な動きは!」
「HENTAIちゃいますぞ。これは神に祝福されしHENTAI++的な動きなのですぞ」
「悪化しとるやないかーい」
もはや涙目のソーダの攻撃を掻い潜るのはもはや簡単であった。
「あぁ、貴女のおっぱいが泣いていますぞ。
可哀そうに、そんなに強くさらしを巻かれて……、
あぁ、今すぐ開放して差し上げなければ……」
「や、やめろー」
「幸せを――」
そして吾輩はさらしを紐解いた。
そこにはたわわな楽園があった。
「く、殺せ~」
≪男装の麗人≫ソーダ・クラーレ男爵令嬢、撃破!
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