第2話紫の手

襖から紫の手が見えた。気味が悪い…ここに住んでたやつは頭おかしいな。

 

まぁその頭のおかしい奴は知り合いで、清掃安くしてくれって頼まれたんだが


1人で来いだなんて、ふざけてやがる。

清掃作業がぶつぶつと文句を言って、その襖を開けると、そこに見たのは…う…そ…だろ?


それはよく見る顔だった。

紫の手は人形では無く…死体だった。


ゆかり…そうそれは清掃員の子供だった。


なんで…こんな…あぁ嘘だ。


清掃員は跪き泣いた。

今日学校だろ?

なんでここにいる。これは夢か?


夢じゃないですよ。清掃員さん、僕が殺しました。


そう後ろを振り返ると知り合いが笑顔で俺を見て、いじめの復讐です。

清掃員はあなたじゃなく僕ですよ。とナイフを俺の腹に何回も刺した。


いじ…めたおほえ…ない。


知ってます。あなたじゃなくてゆかりちゃんが僕の娘いじめてたんで。


天国行けるといいですね。

そう知り合いは呟いた。


ふぅゴミ清掃は疲れるな。あいつの子供、僕の子供にいつも暴言浴びせやがってせいせいしたぜ。


いじめた覚えない?

職場で俺の友達に暴言浴びせた、似たもの親子がよく言うぜ。


そういや死体ちゃんと確認したっけ?

友達が処理してくれるはずだから、まぁいいか

帰ってビール飲もうと。


ぐっさ。

えっ?

生きて…た…女…の…子

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