ホラー短編

タカユキ

第1話血涙の目撃者

この事故物件です。一応伝えておきますが以前こちらで、死体が天井に吊るされていた事件がありまして。犯人見つからないんです。それでもよければ。大丈夫でしょうか?


問題ないです。僕幽霊とかそんなもん信じてないし、犯人がまた現れる訳ないしと、僕は笑って答えた。


くそっ、やはり事故物件ってやつだな。めっちゃ家賃やっすと思い、この家に住んだ。


しかし僕はすぐに後悔した。

布団を敷いていざ寝るかとなり、中々寝付けない、ふっと目を開け天井を見上げるとそこに目がいくつもあった。

それはこちらを見つめしばらくすると血の涙がでできた。


僕は恐ろしさのあまりそっと眼を閉じた。

何か不思議な音がしてきた。ゴロゴロ何か僕の耳に這う様な音だ。

その音はしばらくの間していた。



布団に潜るかなと思った僕であったが、どうやら体が全く動かない。


その時突然ぎゃーと恐ろしい男の叫び声が聞こえた。あまりの恐ろしさに僕は、眼を開けてしまった。

天井を見るとそこには…僕がいた。 


その叫び声の主は僕だったんだ。

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