無人島への持ち物

昔から、何のために聞くのかよくわからないが、とにかく話題の一つとして提供される質問の一つにこんなものがある。

「もし無人島に何か一つだけ持っていけるとしたら、あなたは何を持っていきますか」


この質問の前提条件が明確ではないので、大抵悩む。

無人島には何のために行くのか?何日間行くのか?移住するのか?

無人島までの移動手段は?国内の島なのか?国外の島なのか?

パスポートは必要ないのか?

もしパスポートが”持っていけるたった一つの所持品”に含まれてしまうのであれば、残念なことこの上ない。

パスポートを持っていかなくていいのであれば、国内の島ということなのだろうか。

衣類は所持品に含まれるのか?すでに着ている衣服に関しては、所持品の枠から外してもらえたらありがたい。

「今からお前を無人島に放りこんでやる。死ぬまで一人で島で暮らすんだな、ガハハハッ!」みたいな悪役が、最後の情けとして一つだけ何か持ち物を選ばせてくれるということなのだろうか。

なぜ私は無人島に、任意の所持品を一つだけ持って、赴かなければならないのだろう。


いつも私は前振りを壮大に書きすぎるきらいがあるようだ。

実のところ、今日のエッセイでは私が日々好んで使っている文具類について書くつもりだったのだ。

無人島のくだりを前振りとして「そういう諸々で状況によって持ち物は変わってくるが、とにかく何かしらの文具を持って行く」という構成で、文具の話へ持って行く手筈だった。


ところがだ。

今しがたちらっとタイマーを見たところ、後30秒も残っていない。

今日書きたかったテーマについては、また別日に



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