/// 42.最下層

マイちゃんパパ&ママの元で初めての花婿修行。苦しいこともあったけど、マイちゃんのことを思えば耐えられる!必ず君の元に帰るからね(ハート)


おいー!おいーーーー!!!どうしてそうなるんだ・・・




出鱈目なあらすじは無視するとして、サイコは順調に修行を続けていた。そして遂にレベルが8000となった。パパさんが持ってこれる最下層からどんどん放り込まれる魔物もサクサク狩り取れるサイコには、もうすでにここにいる意味を持たなかった。そしてある朝・・・


「王様、王妃様、私がそろそろ先を急ごうと思っています」


『そうね。その方がいいかもね。本当はパパの足がもうちょっと伸びればよかったのだけど・・・しょうがないわね』


『ワシが悪いといいたいのか?それはあまりにも、うっ・・・』


ここ最近の日常となりつつある光景が繰り広げられるが、どうやら納得いただいたようで安心する。


『それじゃあワシが送っていくかの・・・』


そういうとパパんさんは触手に力を込めると、サイコをつかむとまたも超高速で引きずられていく。予想していたことはいえ、かなりきつい。もちろんウィンドでしっかりと守ってはいるが、気を失いそうになる速度だった。


(これーーー呼び寄せられる時のーーー倍はーーーでーてーりゅーーー!)


絶叫するサイコが数分後にようやく地面に落とされた。ご丁寧にポータル横だった。ポータルに記載の階層を確認すると、8151階層・・・パパさん・・・がんばりすぎ・・・危険察知が鳴りやんだことを確認したサイコはそのまま地面に顔を突っ伏した・・・超回復がみるみる体力を回復していくが、中々精神的な疲れは回復しなかった。


しばらく突っ伏していると、なんとか心身ともに快適です!となったので気を取り直して狩りを進める。


出てくる魔物は8000レベル台前半。もうこのぐらいではレベルも上がりずらくなっている程なので、通りすがりだけを狩りドンドン階層を進めていく。多少のレベルアップをしつつ、9000階層近くまで進んでいくと、やっと手ごたえのある魔物が出始めた。9000超えるぐらいだと結構きついかもな。そんなことを思いながらも9000イカ、8800レベルあたりの魔物を中心に狩りを進める。なんか絵面がエグイ・・・


なんせ、よくわからない種類のドラゴン?のようなものが赤、青、緑、金に銀と色とりどり。ふわふわ浮かんでるブルーガーゴイルだったり地べたをずりずり歩くギガントレッドドラゴンであったり。他にも鱗びっしりのパープルドラゴンオーガにバーストイエローゴーレムといったデカイ火の玉のようなものなど・・・


もう多種多様、様々な魔物が同じ階層で遭遇するのだが、とにかく色がカラフル・・・その血までもカラフルなので、岩壁にその血が飛び散ると、どっかのガキがペンキを容器ごと振り回して遊んだ後のような景色が広がっていく。バーストイエローゴーレムってゴーレムじゃないの?なんで切りつけたら黄色い血飛沫(ちしぶき)が飛び散ってるの?もうわけわからん・・・


まあ、時間がたてば吸収されて元にもどるんですけどね・・・


これはあれか?ずっと同じ岩壁を見続けている冒険者へのボーナス?気分転換用?などと訳の分からん思考で物思いにふけっていた。


そして数日、遂にサイコは9999階に到着した。目の前には金の施された数十メートルはあろう巨大な門。いかにもラスボスいるよーといった感じの仰々(ぎょうぎょう)しい門である。現在サイコのレベルは9267。それでもこの階に出没する9999レベルの竜種どもが相手でもそこまで苦にはなっっていなかった。


「よし!いくか!」


少しだけ門の前で休憩したあと、気合を入れてその門を押す。すると門はギギギと音を立てて勝手に開き始めた。


そして・・・



現在のサイコ

種族 人族 / 年齢 18 / 性別 ♂

LV 9267m

力 146972

守 74632

知 94658

速 194683

スキル 詳細鑑定(999) 言語疎通(999999) 肉体強化(999999) 魔力増強(205497) 料理(40687) 精神耐性(306498) 無限収納 調合(5) 並行処理(589436) 鍛冶(758) 酒造(5) 精密動作(394685) 危険察知(999999) 超回復(9901)

魔法 転移(109) 浮遊(3071) 治癒(21068) ウィンド(110359) 浄化(15020) ウォーター(97846) ウォーム(856) 光刃(こうが)(999999) 爆炎(76483) コーティング(52) 幻影(12487) 土壁(282)

加護 女神の加護(真) クラーケン王の加護(真)

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