/// 13.あらためて見つめなおす大切な時間

夕食にマヨネーズで無双する!!!と思ったサイコの思いむなしく爆死。気まずい夕食タイムを終える。


どうしてこうなった・・・




気まずい夕食を終えると、アレクたちとともに2階の部屋に戻るサイコ。


その足取りは重い。


ウィンとともに部屋に入る。


先ほど座ったベットにまた座ると、ウィンから声がかけられる。


「わしらにおいしいものを食べてもらいたい、という気持ちがとても嬉しかったのは本当じゃ。アレクもエビルも同様じゃよ」


ニコニコと話しかけるウィン。


なんだかものすごく気を使われているなーと思いつつも気まずそうにうなずく。


「まあ今日はまだ帝都初日じゃ。焦ることはない。ゆっくりと寝て明日からまた頑張っていけばいいんじゃよ・・・」


わかりましたと返答したサイコは眠るにはまだ早いと思い立ち、部屋を見回す。


ドア前の近くの2つのドア。


開けるとそこはトイレとシャワー室のようだ。


ちょうど尿意を感じトイレを済ます。


トイレから出るとまた部屋を見渡し、全身が見える鏡なんかも見つけたので、この世界にきて初めて自分の姿をまじまじと確認してみる。


映し出されたのは前世の自分、ステータスの表示の18どおりの頃と思われる高校生ぐらいの姿だった。


黒髪に整った顔立ち、180cmあった身長もすらっとした細マッチョな体系も多分その当時のものと等しいだろう。


高校時代は運動系や文科系を問わず、多数のクラブにかけ持ちをして活躍をしていたサイコ。


その全盛期ともいえる体つきに戻れたことは嬉しいかぎりだ。


服装は前世の地球でいえばラフで動きやすそうなブラウンのカーゴパンツに、クリーム系のトップスの上にはダークブラウンの軽めのジャケット。


前世において、こんな服を着たことなんて一度もないんだけどな・・・すこしダサい気もするが地球で歩いていてもそん色ない恰好・・・アレクさんたち冒険者はもっとラフな恰好が多かったけど帝都にはいったら地球と同じような恰好が多かったのを思い出す。


この世界の一般的な服装なのかも。


それと同時に、この世界は建築技術と同様に縫製技術も進んでいるのだろうと改めて思う。


この分野のチートも無理だとあきらめたサイコは、なーに他にも『定番チートでガンガン稼いで異世界チートでハーレムむっはむは計画』のネタはある!とこぶしを強く握って決意を新たにした。


トイレでトイレットペーパーに相当するものが見当たらなかったのが気になって聞いてみたが、用を済ますと自動で暖かな光と共に回復と浄化魔法が発動して汚れなどをしっかり落としてくれるという。


あとお風呂についてだが、あるところにはあるが、一部の愛好家以外はシャワーの方が好まれるらしい。


そもそもが時間がない時には全身浄化魔法でオールOK!というからさすが異世界、便利な魔法が満載だ。


ぴろん!

『浄化魔法ヲ習得シマシタ』


本当にこの異世界の技術力はんぱねーな、とまたまた暗い気持ちになるが、絶対チートでハーレム!と強い気持ちで気合を入れなおす。


一晩ゆっくり寝ればきっと新しい一日が始まるはずだ!そんな思いを胸に、ウィンにおやすみなさいと告げ、少し早いが備えつっけのやわらかな寝間着に着替え、ベットに入り眠りについた。


明日こそは・・・やってやりますよ!!!




現在のサイコ

種族 人族 / 年齢 18 / 性別 ♂

LV 1m

力 1

守 1

知 1

速 1

スキル 鑑定 言語疎通 肉体強化 魔力増強 料理 精神耐性 無限収納 New!!調合

魔法 転移 浮遊 治癒 ウィンド New!!浄化

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る