設定資料かもしれない




「これは小説の設定資料である」とご理解の上お読みください。


読んでも読まなくても本編に影響はありません。

「そういうことか」と納得はいただけるかもしれませんが…



このお話しはフィクションです。

登場する人物、団体、国家、法令などはすべて架空のものです。

ご理解の上お楽しみください。




会社を作る時には、当然お金が必要になります。

事務所の家賃や売り物の仕入れ費用などですね。


これを集めるために、会社は最初の資金調達をします。

借金でもいいのですが、株式を発行してそれを出資者に渡すことである意味「返さなくていいお金」を手に入れることができます。

会社の権利を分割して売り渡すようなものです。


本編での「株式会社サブゼロ」は


始まり

現金 → ゼロが提供

売るべき商品 → ゼロが提供する魔石

でしたので、いわゆる出資者はゼロ1人です。


なので株は100%ゼロの所有になっています。


他の参加しているハンターの魔石は会社としてきちんと買い取っているので出資にはあたりません。


また、ゼロが1人で出資しているのは、他の株主がいる場合に運営などについて意見が分かれたときにめんどくさいことになるのであえて独占しています。



追加資金

会社が現金不足になると上手く運営できません。

そんなときには銀行などからお金を借ります。

会社名義での借金です。

サブゼロはハンター企業ですので、銀行からの信頼は低いです。

経営状態は真っ黒な黒字ですが、ハンター企業という時点で安定感を欠くと扱われるのです。

そうなると、利息の金額(利率)を高く設定されてしまいます。

なので、「株式会社サブゼロ」は「個人ゼロ」に対して借金をすることで無駄な利息の支払いを回避することがあります。



株式

ベンチャー企業や家族経営の会社では、株式を格安で配ることがあります。


ベンチャー企業

将来性はあるが、たちまちに動かせる現金が不足している企業などでは、給料を低く抑える代わりに会社の株を従業員に渡すことで給料(現金)を低くする場合があります。

もちろん、従業員の同意は必要です。


三上夫人の言っていることはこれのことです。



家族経営

こちらは闇が深いことがあるので割愛。



ゼロによる資金提供


個人の手持ち現金に余裕があり、会社の方では新規事業の立ち上げなどで多少不足していると積極的に会社に資金提供をしています。


借金の形でもいいのですが、そうすると会社はゼロに返す必要があります。

なので、株式を追加発行することで、会社が「動かせる金額の枠を広げる」のです。


これにより株式会社サブゼロはどんどん規模を拡大しています。



配当

儲かっているときには株主に配当金が支払われます。

ゼロ(零司)はこの配当金を再び会社へ回していますので…


儲かる → 配当 → 会社へ → 株の追加発行 → 規模拡大→ 儲かる → 配当(前回より多い) → 会社へ


のループをしています。



株式の追加発行には法的な条件がありますが、

役員会 → ゼロに従う

株主総会 → 株主はゼロ1人


なので、ある意味好き勝手にお金を会社に入れられるのです。



三上夫人はベンチャー企業のパターンで、

「給料の不足分を株で補填しろ」と考えています。


三上がどれほどの給料を得ているのかについては「三上サイド04」で触れますのでそちらを見て彼女の金銭感覚のバグり具合を判断してください。





「で、これはなんだよ?」


零司くん?

あなたがサブゼロでやっていることをまとめたんですよ。


「あ… たしかにやってるけどまとめるとこうなるのか…」


そうですよ。

役員会を完全掌握して、1人株主だからできることも多いです。


「へぇ… しゃーないよ、会社に資金が足りないって言われたら出すしかないし。」


そうですね、銀行からは借りないんですか?


「それがさ、どこの銀行に行っても同じ利率をだしてくるからどういうことか聞いたら「ハンター及びハンター企業には利息制限法の上限で」って全ての銀行が決めてるらしくてな。」


うわ…


「法律違反してるわけじゃないから文句は言えないけどこんなん言われたら銀行に借りて儲けさせる気がなくなるだろ?」


まったくです。

今回はお金の話ししかしてませんが、三上夫人のあれってどうなんでしょう?


「それを俺に聞く? 部下の家庭には踏み込まないけど、文句を言われるほどの金額じゃないと思うよ…」


それはそうでしょう。


「話しにでてくる一般人の人たちってハンターに対していい思いをもってないやつが多いけど、そうじゃない人もたくさんいるからな。」


そうなんです?


「コンビニなんかでハンター拒否とかないし、普通に生活はできるからね。」


たしかに… 差別の歴史を少し見ると…


「だろ? 過激なやつと頭の中がちょっとなやつが騒いでるだけで大多数は普通なんだよ。

 そうじゃないとやってられないけどな。」


その通りですね、意外とハンターに優しい社会づくりができているんでしょうか?


「いや、そこまではどうだろ…

 三上とか上の世代のハンターは「現役時代に入店拒否されたことがある」って言ってたけどな。」


それはダンジョンを出て、汚れたままお店に入ろうとしたのでは…?


「かもしれない……」




このお話しはフィクションです。

登場する人物、団体、国家、法令などはすべて架空のものです。

ご理解の上お楽しみください。

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