サイドストーリー 山下03 山下ゲストを2人呼ぶってよ(前編)
「みなさん、おはようございます。
サブゼロ広報部長の山下です。
前回もたくさん視聴いただきましてありがとうございます。
やはりゲストがいると違いますね!
と、いうことで今回もゲストをお呼びしております。
質問はSNSの方で募集させていただきましたが前回よりもかなり多くいただいております。 この場でまずはお礼を申し上げます。
前置きはこの辺で、ゲストをご紹介いたします。
前回に引き続き、
赤城さんはパーティーでは剣士をされており、前衛の攻撃の要と言えます。
そしてもうお1人、赤城さんとは対称的に後衛での攻撃の要と言える魔法職、由良(ゆら)さんです!
私がもらっている情報によれば、由良さんは穏やかな語り口とお顔立ちをされていますが、その攻撃魔法は苛烈!
規模も破壊力もクランサブゼロにおいて上位とのことです!」
はい、前回に引き続き今回もゲストを招いての動画撮影を行っています。
今回は質問をたくさん進めていければと思うのですが、大丈夫か…?
「ども、赤城っす。 今回もよろしくっす。」
「こんにちはぁ~ 由良といいますぅ、お手柔らかにお願いしますねぇ~」
「はい、ということで最初の質問です!
【ハンターってどれくらい稼げるんですか?】
なるほど、たしかにそれは気になるところですね。 この質問はかなり多くいただいておりますが実際のところどうでしょう?
教えてもらえますか?」
「あぁ~ これは由良の方がいいっすね。
あたしは自分の分け前くらいしか考えてないっすから。」
「もぉ~ 赤ちゃんはいっつもそぉなんだからぁ~
そぉですねぇ、ランクやダンジョンに入るペースによって全然違ってくるんですけどぉ~ 全員が同じランクでパーティーランクも同じって前提でお話ししますねぇ?
モデルケースの話しなんでこんなに稼げないとかもっと稼げるってこともあるのは理解しといてくださ~い。
まず魔石の買い取り価格っていうのはこういうことになってましてぇ~
この金額を基準に多少前後って感じですぅ~」
【Eランク 1万
Dランク 10万
Cランク 50万
Bランク 100万前後~ ものによっては億】
「なるほど、前回聞かせていただいたとおり専業になるのはCランクからというのはこういうところからもわかりますね。」
「そぉですねぇ~
計算を簡単にするために5人パーティーだとしてぇ、1回ダンジョンに入ると自分たち同じランクのモンスターを1体と、1つ下のランクのモンスターを10体ほど狩る感じになると思いますぅ。
それで計算するとぉ~
Dランク、20万。
Cランク、150万。
Bランク、600万。
これがパーティー全体の稼ぎになってぇ~
1人当たりに直すとぉ~
Dランク、4万。
Cランク、30万。
Bランク、120万。
これくらいになるんですぅ。
でもぉ、同じランクのモンスターってことはこっちも命がけになるんでぇ~、 普通は狙わないんですよぉ~。
だからこの半分くらいが実態かなぁってところですねぇ~。
あとぉ、ダンジョンに入るのは週に1回程度が現実ですねぇ。」
「ふむふむ、そうなるとざっくり月収を計算してみると
Dランク、16万。
Cランク、120万。
Bランク、480万。
たしかにCランク以上になるとかなり余裕のある収入という感じがしますね。 ただ、実態はこの半分くらいかもしれない… と。」
「そぉなんですけどぉ、うちの赤ちゃんみたいにあるだけ使っちゃうおバカさんもいるしぃ~、少し昔はハンターは医療保険に入れなかった時期もあったんでぇ~、自分やパーティーできっちり貯金しとかないといけないんですよぉ~。
武器なんかの装備だってタダじゃないしぃ、回復魔法をお願いするときのお金だってかかるんでぇ~、意外とカツカツなハンターも多いんですよぉ~?」
「入る金額も多いけれど出ていく金額も多いということですね。 今は医療保険にも入れますし当時とは状況が違いますが、過去の出来事から備えを忘れないというハンターらしい危機管理意識を感じますね。
では次の質問です、
【新人ハンターです、ジョブを変更したいのですがどうしたらいいでしょうか?】
たしかにハンターにはジョブというものがあるんですよね、これは変更できるものなのでしょうか?」
「そうっすねぇ、ジョブは生き様が反映されるって言われてるっす。
どんな戦い方をしていたか、どんな武器を使っていたか、いいこと悪いことはどうか。 そんなことが関わって来るんで気づいたら変わってることがあるっすね。」
「ですねぇ~、魔法職が剣も使ってると剣士ジョブもとれることがあってぇ、そのまま両方使ってると魔法剣士ってジョブになったって聞いたことがありますぅ~。
当然のことなんですけどぉ、ハンターは自分のジョブやスキルの全部を教えたりはしないんですぅ~。
私たちも剣士職とか魔法職ってカテゴリーまでは教えますけどぉ~、剣士職なのに実は魔法を使えるひともいたりぃ、魔法職だけど剣も使えるひともいたりしますぅ~。
なので、なりたいジョブらしい行動をするといいと思いますよぉ~?
それができないなら適性がないってことで諦めましょぉ~」
「もしよければなんですが、なるのが難しいジョブってどれなのか教えてもらえませんか?」
「そぉですねぇ~ 前衛はそのジョブらしく行動してればいいみたいなんですよぉ~
例えばぁ、剣を持ってガンガン前で戦えば剣士系のジョブになれるしぃ、素手で戦えば格闘家系のジョブになれますぅ~。」
「それでいくと魔法職は難しいっすね、適性がないとなれないっす。
ステータスに目覚めたけど前衛は怖いってひとはいると思うっす。 そんなひとで魔法職の適性がないなら弓士職とか斥候職を目指すといいっすよ。」
「アドバイスまでありがとうございます。
質問をくださった方、こういうことだそうですので参考にしてみてください。
……まだいけそうなので次に行きます。
【どうやったらステータスに目覚めますか?】
たしかにこれは気になりますね、一般人はどうやったらステータスに目覚め、ハンターになることができるのか。
いかがでしょう?」
「ムリでしょ。」
「無理ですねぇ。」
「そ、そうですね…
私もそう思いますが、一応解説をお願いしてもいいでしょうか…?」
「はぁい…
目覚めについては色々研究されてるらしいんですけどぉ、ある日突然っていうのが多いみたいですねぇ。 朝起きたら目覚めてたとかぁ、お風呂に入ってたら目覚めたとか聞きますねぇ。
漫画みたいにピンチになって覚醒ってことは聞いたことがないですねぇ~。」
「あとは二世っす。
親の片方か両方が目覚めてると比較的目覚めやすいって言いますね。」
「ですねぇ~、どちらも何歳って決まりはないみたいでぇ、10歳くらいで目覚めるひともいるしぃ、逆に30歳過ぎてから目覚めた人もいるらしいですよぉ~。
ただ、12~14歳で目覚める人が多いらしいんでぇハンター科は高校からになってるみたいですねぇ。」
「はい、これは協会でも公表していることなので今さらではありますがご理解ください。
もし質問をくださった方が「目覚めてずるい」なんて思うのでしたらあなたよりどこかが優れた全ての人間に嫉妬することになりますのでその生き方はつらいと思いますよ。」
「お! 山下さんいいこと言うっすね!
でもいいんす? 視聴者のヘイト買っちゃうっすよ?」
「私に向くならかまいません。 私はハンターのことをより理解して、その上でハンターの皆さんの社会的な扱いの改善をしていきたいと思っています。
そのためにこの対話企画をさせてもらっています。
赤城さん、由良さん、前回出演してくださった三上さん、これからも教えていただければと思っています。」
「「おぉ!」」
「なっ、なんですかその生暖かい目は!
次の質問に行きますね!!
【なんでサブゼロしか出ないの?】」
作者です
前編はここまでになります。
次回は
2023.10.23 です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます