記念ショート03 夜話
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
月末で、週末で、応援(♥)が300個で、9月の月間PVを5,000もいただきました!
そんなわけでショートを投稿させていただきます。
「ねぇ… どうしよ…」
いきなりそれでわかるわけないでしょ!
美冬って言葉が少ないから慣れていないひとだと意図がわからないけど、これだけじゃ私でもわからないわよ?
「どうしよってなに?
零司と一緒に住めるようになったし、私はよかったとしか思わないけど?」
流れってすごい。
ずっと再会したくて、また会えただけでも嬉しかったのに一緒に暮らせるようになったのよ?
これ以上なにを望むの?
「すぐそばにゼロが、れーじがいる。
ねぇ、夜這いってどうしたらいいと思う?」
「……………………はい?」
美冬の思考はどうなってるの?
「だから夜這い。
あたしはそういう経験ないからどうしたらいいかわかんない。」
「私だって経験ないわよ!
(初めてはゼロさんって決めてるから)」
「何か言った?」
「なんでもないわよ、それで?
いきなりなんでそんなこと考えたの?」
「うん、ずっと好きだった。
今も好き。
どんどん好きになる。
この気持ちを伝えたいから夜這いかなって。」
「あんたねぇ…
発想が単純すぎよ?
自分の気持ちをぶつけるだけしか考えてないんじゃない?」
私もひとのことは言えないけど気持ちをぶつけるだけじゃなくて相手のことも考えないと恋愛ってうまくいかないと思うのよ。
「ぶつけるだけじゃダメ?」
「ダメかはわからないけど、零司にも都合とかタイミングってあるじゃない?
それを見てやらないと迷惑にならないかしら。」
「なるほど… それはある。」
美冬はひとの言うことをきちんと聞ける素直さが長所よね、私にはできないことだからそういうところ見習いたいと思うわ…
「タイミングは待つとして、それまでにもっと気持ちを伝えたい。」
「そうよね、だったら1つずつできることを積み重ねていくのがいいと思う。」
「例えば?」
「美冬は料理が得意じゃない?」
「うん、零司に食べてほしくて頑張って練習してる。」
「それで胃袋を掴むところから始めればいいんじゃないかしら。
いきなりの夜這いよりもそっちの方が零司も受け入れやすいと思うわ。」
はぁ…
なんで私はライバルにアドバイスをしてるのかしら…
美冬はライバルだけど大事な相棒だししょうがないわよね。
私から見てもほんとにかわいいし。
「ありがと、頑張ってみる。
あたしはゆかりのことも応援してるから。
一緒にれーじのおよめさんになろーね?」
はぁ… ほんと… 勝てないなぁ…
美春さんや小百合、美夏には悪いけど、私が最優先で応援するのは美冬になっちゃうなぁ…
なによ「およめさん」って!!
もう18なのに可愛すぎでしょ!?
作者です。
今回もナンバリング外の記念ショートとなります。
なぜかショートだと動かしやすくて、
ゆかり目線でのショートは2本目ですね。
冒頭にも記載しましたが、週末で月末ですので
皆さまに少しでも楽しみがあればと思い、割り込みで投稿いたしました。
そして今回でなんと本作が10万文字を突破いたしました!!
カクヨムのシステム上の長編になりましたよ!
たくさんの応援、PVをありがとうございます!
今後ともよろしくお願いいたします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます