記念ショート01 2,000PV記念特別編!?
作者です、昨日(2023.09.16)私にとって脅威的なPVを頂きまして、
2,000PVを突破いたしました!!!
このお礼の気持ちを伝えするには文章でお返しするしかないですよね!
タイトルを編集 2023.09.24
「意外だったな、あんたが私を誘うなんて。」
私はこれから付き合いが長くなりそうな美春さまを誘ってバーに来ています。
「すみません、常春の賢者さまとご縁ができるとは思っていなくて。
少しお話しをしたいと思ったんです。」
「それは私もだ。 キリング… いや、小百合とは今後いい付き合いがしたいからな。
おそらくこれからメンバーも増えていく。 だがそいつらはまだ若いからな、こうして一緒に酒を飲めるのは小百合くらいになりそうだ。」
「そうなんですか? そのメンバーってもしかして…」
「うちの次女とその相方だな。 あいつらはゼロの弟子みたいなもので2人ともあいつとまた一緒にやりたいとずっと言っていたからな、たぶん合流するぞ。」
美春さまの妹とその相方と言えば「冬の女王」と「黄泉平坂」ですか。
若手Aランクの筆頭格ですね、たしか高等部の3年でしたか…
「そのお2人なら零司さまとご一緒でも問題なさそうですね、実力は十分かと。」
「なぁ… 小百合はどうなんだ? 二つ名がつくくらいすごかったんだろ?」
私の実力… ですか… そうですね… 美春さまになら話しても良いかもしれませんね。
「少し昔話をしますね、私がハンターになったのは中等部の2年のころでした。
ステータスに目覚めたのは小学生ですね、両親ともに一般人だったので苦労しましたよ。 中等部はみんな両親がハンターな二世ばかりでしたし彼らは親から指導を受けてから入学しています。
入学時点での差はかなり大きかったです、おかげでしばらくは相手にされませんでした。」
「だろうな、中等部からいるやつらは調子に乗ってるのが多いから。 自分たちが特別だと思っていたんだろうな、それでも小百合は高等部でAランクまでいったんだろう? なにがあったんだ?」
「そうですね… 入学時の成績は悪くはない程度でした。 きっかけはなんだったのか忘れてしまいましたが、武器を長剣から短剣に変えたらそれで噛み合ったという感じです。
素早さをいかして回避とヒット&アウェイをすることで模擬戦の成績がいっきにあがりました。」
まぁ、それで余計に疎外されたんですけどね…
「なるほどなぁ… 短剣を使うのと二つ名がどう繋がるんだ?」
「ちゃんと繋がりますよ、模擬戦で実力示したことで認められてハンターになる許可を得られたのです。
ただ中学生ハンターはそうそういないので当然ハンターとしても孤立しました。
同時期にハンターになった高校生とパーティーを組もうとしたこともありましたが、だいたいが二世でしたので私みたいなぽっと出の中学生は…」
「ほんと見る目がないな、自分のしょうもないプライドを優先させて優秀なメンバーを引き入れる機会を失うとは。」
「ありがとうございます、ですがそれでよかったんですよ。
他人と関わる気がなくなった私は以降ずっとソロでハンターをしていました。
ソロでやっていくのに必要な技能について考え、攻撃力のある斥候職を目指すことにしました。」
「まさかジョブは…」
「お察しの通り、アサシンです。 斥候技能を鍛えていたのですが同時進行で効率的な攻撃についても考えていたらこのジョブが身に付きました。
不思議ですよね、本人の行動や思考で合うものが勝手についてしまうんですから。」
アサシンと言っても別に人殺しをしたわけではありませんよ、暗殺に近い倒し方でモンスターを狩っていたらなってしまっただけですから。
「まさか二つ名はそこから?」
「はい、私はソロでしたので安全マージンに関してはかなり取っていたと思います、その状況で狩りをするなら狩るモンスターは必然的に余裕のある相手になり、私の戦い方も淡々とした作業的なものなっていきましたので…」
「はぁ… まさか安全で簡単な相手を作業感覚で狩っていたから無表情になって、それで人形か…」
「えぇ、しばらくは「人形女」と言われていましたよ。 高等部に入った頃にはすでに人形扱いでしたね。」
周りからひたすら疎まれれば無表情にもなりますよ…
「なんだよ… 小百合が高等部に入った頃はまだ私は高等部にいたじゃないか…
すまなかったな… 気づいてやれなかった…」
「しかたないですよ、面識もなかったんですから。」
「それでもだ! 気づいてやりたかった… たしかに3年の時に新入生に入学時点でCランクがいたと聞いた覚えはある…」
「たぶん私ですね、噂になっていたとは知りませんでした。」
噂になっていたとしても同級生と関わっていませんでしたからね、私にまで話しは回って来なかったのでしょう。
「あぁ… お前は… いいか!? これからは私が、私たちがお前の仲間だ!
遠慮なんかするな! お前の気持ちをぶつけて来い!
パーティーメンバーってそういうもんだろ!」
「あなたはどうしてそこまで…?」
私が美春さまにそこまでしてもらう理由はありませんが…
「私も… 高校時代のパーティーメンバーといいことがなくてな。
実力差がでてきたから抜けようとしたがペナルティについて言われてな、だから卒業まではそのパーティーに残って進学を理由に引退した。
引退を理由で抜けるのにペナルティは言えなかったみたいだ。」
「美春さまも…」
「あぁ、だから今後はこんなパーティーにしたい、メンバーにはこうしたいって気持ちはずっとあったんだ。
だから小百合、私はお前と対等でいたい。 お互いを認めて高め合うような関係になりたい。 どうだろうか…?」
「はい、私もそんな相手とパーティーを組みたいと思います。 美春さまと対等でいたいと思います。」
「ならまずは呼び捨てで呼んでくれ。 対等なら呼べるだろう?」
「えっと… 本気ですか?」
「当たり前だろう? ほら、呼んでみろ?」
「み… みは… みはる…?」
「おう、これからよろしく頼むぞ。」
「はぁ… 強引なんですから…
話しを戻しますが、「人形女」から「殺戮人形」になったのは私がBランクになってすぐの高2のころでした。 乙二種のダンジョンで同級生を助けたときに付けられました。
Cランクになりたてが無理をして乙二種に入って、危ない状況になっていたんです。
もうないダンジョンですが、オーガの多いところでした。
彼らは対人型のモンスターに慣れておらず重傷を負っていて、一刻も早くオーガを殲滅しないといけない状況でした。」
「まさか1人で?」
「はい、10匹までは数えましたがそれ以上は忘れました。
返り血で真っ赤になった私をみて同級生は青い顔をして逃げて行き、翌日から私は殺戮人形(キリングドール)と呼ばれるようになりました。」
「そういうことだったのか… ならその二つ名は小百合の誇りだな。
同級生を守ったことの証(あかし)だろ?
大事にしろとは言わないけど恥じるもんじゃないし、お前の気持ちと強さを表してるんだ、ヘンに気にせず胸を張ってればいいんだよ。」
このひとは… なんで… 私のほしかった言葉をくれるんですか…
「あり… がとうごさ… います…」
「おいおい、泣かないでくれよ。 私がなんかしたみたいじゃないか?」
「うっ… うるさいです! 美春のせいですからね!
今夜はとことん付き合ってもらいますから!」
「あぁ、いいぞ! 朝まで飲むから覚悟しろよ!」
ありがとう美春。
あなたのおかげで少し自信が持てそうです。
私にも守れるものがあったんですね…
もし本当に私がパーティーを組めるなら、メンバーのことは私がなんとしてでも守り抜きます。
作者です
突発的に記念ショートストーリーを書かせていただきました。
登場人物の深堀りになれば幸いです。
前回のものと、こちらはナンバリング外とさせていただき、本編との時系列などについてはあまり深く考えずにお願いします。
ハーレムメンバーの大人組もよろしくお願いします。
⭐、♥、コメント
何か残していただけるとモチベにつながり泣いて喜びます!
次回は2023.09.17 18時です。
よろしくお願いします。
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