ーーー第3章ーーー

039 ここまでの登場人物




主人公


神薙零司(かんなぎれいじ)


東城学園高等部ハンター科1年

Cランク(初登場時はFランク、006でDランク、010でCランク)


祖父と折り合いが悪く、実家のある関西から関東にある東城学園へ高等部から進学。

学園では公表していないので知られていないが、剣聖の称号を持つ神薙龍臣(たつおみ)と、高等部1年にしてAランク間近と言われる神薙結人(ゆいと)とは兄弟である。

この2人と比較され、苗字が同じということで「神薙の偽物」と蔑まれている。



ゼロ


Sランク


現役のSランクでは日本最強と言われる。

零司がスキルで作った姿。

難易度の高い依頼を数多くこなし、歴代ハンターで最高の収入がある。

依頼の途中などで窮地にある他のハンターを何人も助けているのでハンターからの人望は厚い。

縁のあったハンターたちの懇願によりクランサブゼロを立ち上げ、クランマスターをしている。

クランサブゼロの加盟ハンターをどう報いればいいかを考え、ハンターの支援を目的とした株式会社サブゼロを起業。

通常であれば個人が協会の支部へ売却する魔石を会社が引き取り一括で売却し、その売却益から給料を支払うことで所属ハンターの収入の安定を図る。




ヒロイン


井上美夏(いのうえみか)


東城学園高等部ハンター科1年 二世

Dランク(初登場時はFランク、001終了時Eランク、010でDランク)

初登場 001

井上3姉妹の三女。

回復魔法に高い適性を持つ。

東城学園には中等部から在籍している両親が元ハンターの二世。

中等部からの友人と3人でパーティーを組んでいたが、他の2人が打算で一緒にいることに気づいており、後述の工藤のパーティーへの合流のために差し出される前に抜けようと思っていた。

そんなところ、工藤からいやがらせを受けている零司との縁ができたので零司と行動をすることにしたはいいが、零司は甘くなく、スパルタで鍛えられている。

零司がハンター全体のことを考え、自身が悪役になってでも環境の改善のために行動していることを知り、零司を癒し、支えることを決意する。(024)

料理禁止



井上美春(いのうえみはる)


東城学園 養護教諭(22) 二世

Bランク

初登場 005

井上3姉妹の長女。

あらゆる魔術に適性のある賢者のジョブを持つことと、その容姿と名前から「常春の賢者」と呼ばれていた。

東城学園高等部ハンター科の出身だが、当時同級生で組んでいたパーティーメンバーとの実力差を感じ、抜けようと考えるが、パーティーを抜ける際のペナルティという悪しき文化を知り、大学へ進学してハンターを引退することでペナルティを回避することができた。

零司と美夏の丙種踏破の打ち上げで一気に距離が縮まり(011、012)、両親を株式会社サブゼロに再就職させ、安全のためにハンターが多く住む社宅マンションへの入居を提案されるなどこれまで関わった男性と違い思いやりを感じることで思いを深める。(022、023)



国見小百合(くにみさゆり)


ダンジョン協会東城学園支部職員(受付嬢)→専業ハンター(20)

Aランク

初登場 005

東城学園高等部ハンター科出身。

学生時代は斥候職の優秀なハンターで中等部からハンターとして活動していた。

実力、二世との軋轢、男性ハンターの女性ハンターへの対応などを知っていたためパーティーは組まずソロで活動していた。

淡々と作業のようにモンスターを狩る姿から「殺戮人形(キリングドール)」と呼ばれていたが本人は効率的な狩りをしていただけであり十分な安全マージンを取っていたため特に何かを感じることもなくただ無表情にただ無感動に作業としてこなしていただけである。

その姿が余計に人形のような印象を周りに与えていた。

高等部2年のときにBランクに昇格したことで自信をつけ、乙一種に入るがそこは不幸にも氾濫直前であり、モンスターの強さが1段階以上上がっておりBランクのソロでは到底対応できるものではなかった。

命を失う寸前にゼロに助けられ、氾濫直前の乙一種から生還したこと、ゼロの推薦もありAランクに昇格する。(高等部2年でのAランクはゆかり、美冬よりも早い)

本人は昇格したことに納得できず、また命を救われたことによりゼロを支えることを望み、エリートハンターとしてのキャリアを捨て協会の職員となる。(015)

ゼロ(零司)と再会したことで間接的に支えるよりも直接側で支える方がいいと気づきハンターに復帰する。



井上美冬(いのうえみふゆ)


東城学園高等部ハンター科3年 二世

Aランク

初登場 016

井上3姉妹の次女。

レイピアなどの細剣と氷魔術を得意とし、名前と氷魔術から「冬の女王」と呼ばれる。

他人に対しては距離を取り、零司と会う(016)まではまともに会話すらすることはなかったが、それをゆかりが補っていた。

高等部1年からゆかりと2人で「レイヴン」というパーティーを組んでおり、個人ランク、パーティーランクともにAである。

零司の勧めもあり、小百合を加えて「レイヴン」は3人体制となり、零司のパーティーに合流することを決める。

2年ほど前にゼロに助けられ(006)その流れでしばらく3人でパーティーを組んで鍛えられ、魔術を覚えた。

料理上手



平坂ゆかり(ひらさかゆかり)


東城学園高等部ハンター科3年 二世

Aランク

初登場 016

杖と闇魔術を使う典型的な魔法職であり、「黄泉平坂(よもつひらさか)」と呼ばれている。

由来の魔術は大規模なのでめったに使うことはないが1つの魔術が二つ名になるほどであるとだけ。

男性に対してはきつい態度をとるが、協会の職員などとは事務的な会話をできる程度にはわきまえている。

美冬が他人と会話をしたがらないので必然的に会話や連絡はゆかりが行う。

過去の事件から他人と関わることを好まないが一度懐に入ればしっかり面倒を見る、ツンデレだけど面倒見のいいお姉さん。

ゼロに助けられ、鍛えられたことで彼には一生分の感謝をしている。



山下陽菜(やましたひな)


東城学園高等部ハンター科1年 二世

Fランク

初登場 026

10年前のダンジョン氾濫でハンターと元ハンターの両親を亡くし、その時の怪我により足を動かすことができず車いすを使用している。(026)

それ以降は父親の兄である山下の養子として養育される。

山下と三上の仲が良かった関係で三上の息子である浩二とは幼馴染である。

幼馴染であること、車いすの陽菜を介助することの対価として浩二から性的ないたずらを受けていたが、零司たちと出会ったことにより決別を決める。(029、030)

ハンターであった両親の影響もあり、「ひとを守りたい」という思いを持つが身体的な理由から叶わないことは自覚しており、そのジレンマに苦しんでいた。

足の治療、浩二との決別のきっかけ、ハンターとして認めた上で鍛えてもらえるということにより零司への思いは感謝、愛情を超えて崇拝と言えるまでになっている。(~033)




サブキャラクター


ダンジョン協会


平坂(ひらさか)

ダンジョン協会東城学園支部 副支部長 二世

日本に3人しかいない超級鑑定スキルの持ち主。

元ハンターで、零司の子供時代からの付き合いがあり、事情について把握している。

零司に別名義でハンター活動をするように勧めた。



支部長

ダンジョン協会東城学園支部 支部長

公務員出身で、色々と悪いことをしながら今の地位を得た人物。 

ハンターの犯罪をもみ消して自分の手下にしてさらに…



委員会

ダンジョン協会の運営を取り仕切っている12人。

その1人が全員を処分したので補充はされる予定。



サブゼロ


三上(みかみ)

初登場 025

株式会社サブゼロの経営実務を担当する専務。

元Aランクハンター。

ダンジョンで負傷し、両脚と右腕を失くすがゼロの回復魔術により欠損を回復し、その恩に報いるためにハンターを引退しサブゼロで働いている。(026)

元ハンターだがサブゼロでの業務中は常に沈着冷静で、他企業の経営者との折衝など社長クラスが出るような場面にはゼロ、零司に代わって対応している。

当然ながら荒事には慣れており、他社からの恫喝などはそよ風ほどにも感じない。

剣士系のジョブだったが引退後は他の技能も身につけており、尋問(拷問)の腕は本職よりも恐ろしいものがあるとか。

サブゼロの社員で唯一ゼロ=零司と知っている。

妻と息子(後述する三上浩二)がいる。



椿(つばき)

初登場 034

株式会社サブゼロの財務を担当する常務。

サブゼロの役員で唯一の一般人

(社長 ゼロ Sランク、副社長 零司 Cランク、専務 三上 元Aランク)

一般企業で財務経理の仕事をしていたが、縁あってサブゼロに。

ハンターへの偏見はなく、むしろハンターにより良い環境作りや備品の提供をしたいと考えており、その考えはサブゼロ所属に限らず他の企業所属ハンターやフリーのハンターに対しても向けられている。


経営トップ層

役員 : ゼロ、零司、三上、椿

取締役 : ゼロ(代表)、零司、三上

株主 : ゼロ(100%株主)



東城学園


工藤(くどう)

東城学園高等部ハンター科1年 二世

父親がAランクハンターであることを笠に着てかなり奔放な態度を取っている。

火魔法を使う。



田村 真紀(たむら まき)

原 萌(はら もえ)

東城学園高等部ハンター科1年 二世

美香の中学時代からの友人でパーティーを組んでいたが、高等部に進学した際に、周りの二世が親からの支援が手厚く自分たちはそうでもないことから親の支援の特に手厚い工藤に寄生することを考え、回復魔法を使える美夏を手土産にすることを考えていた。

しかし、美夏には看破されており脱退の機会を伺われていた。

Fランクだが、高等部1年のゴールデンウィーク時点なので昇格が特別に遅いというわけではない。



三上浩二(みかみこうじ)

東城学園高等部ハンター科2年 二世

Cランク

初登場 026

サブゼロの項目にある三上の息子。

陽菜の幼馴染、性的ないたずらの加害者。

昔は普通に面倒を見ていたお兄ちゃんという立ち位置であったが、身体の成長とAランクハンターという大きな父親の存在から歪んでしまったのかもしれない。

東城学園では、1年でEランク、2年でDランク、3年でCランクになれば高評価を得られるため、2年の時点でCランクというのは十分に優秀で将来有望なエリート扱いである。

山下夫人となにかありそう。


注)2年でAランクの小百合、3年でAランクのゆかり、美冬は別格扱い。




用語


二世

両親の片方もしくは両方がステータスに目覚めた者の下に生まれた子供。

東城学園などのハンター科のある学校へ中等部から入学を義務付けられている。


特例

Bランク以上のハンターに与えられる特権。

法律で年齢等の制限がかけられていることでもその制限に縛られなくなる。

例)婚姻年齢、重婚、飲酒、喫煙、自動車等の運転など


ステータス

ある日突然に目覚めるように見ることができると自覚し、そこには名前、本人のレベル、ジョブ、スキル、称号などが書かれている。

ステータスに目覚める者の比率は5,000~10,000人に1人とされており、どういった人物が目覚めるのか研究はされているが、答えは出ていない。

二世はほぼ確実に目覚めるのでハンター人口は増加傾向にある。


ジョブ

ステータスに目覚めた者に付くが、詳しくはわかっていない。

思考や行動の傾向で見合う物が付くとだけ知られている。

そのジョブに見合う行動をするからなのか、ジョブの影響なのか、ジョブに合う行動の練度が上がりやすくなる。


スキル

ステータスに目覚めた者が持つ技能の総称。

剣術、魔法、鑑定など


魔法、魔術

スキルの一種。

詳しくは036を…




作者によるヒロインのランキング!

ここからはおまけのようなものとなります。

ひとによってはこっちの方が重要かもしれません。

作者自身はこっちの方が重要です!








美春 (170)

小百合(163)

美夏 (158)

陽菜 (157)

ゆかり(153)

美冬 (148)



いかがでしょうか、これくらいのイメージで書いています。

二桁の数字は乙女の秘密ですので公開はいたしません、ご了承ください。



当然もっと重要なランキングもあります。


こちらは解釈違いを回避したい方がいらっしゃれば飛ばすことをおすすめします。










いきますよ?












美春 (H)

美冬 (G)

陽菜 (G)

小百合(F)

美夏 (C)

ゆかり(B)















こんな感じです。

ゆかりは少し控え目ですので多少のコンプレックスを持っています。


思ったより大きいですか? 小さいですか?

3章以降にこういった設定も落とし込んでいきたいと思っています。



さて、お時間の許される方はもう少しあとがきにお付き合いください。


私自身が元々は読専でしたのでこれまで様々な作品と触れ合ってきました。

読者目線で「キャラ紹介ほしいな」とどうしても思っておりました。

ステータス要素のある作品では「今のステータスってどれくらい?」などと思ったことは何度もございます。


そういった経験から今回はこのようなものをご用意いたしました。

初登場のタイミングや、この説明が本文ではどの辺りにあたるかについては()の数字が通し番号となっていますのでその部分を再読いただく際の目印となるようにしております。


(説明回)では本文中で設定や世界観についての説明を、

(ST回)では本文中でステータスを記載しておりますのでここでの記載は控えております。


作者用メモのようなものは作っておりましたが、このように読者さま向けの物を書くのは初めての試みになりますので不足な部分などございましたらお気軽に仰ってください。


それでは今後とも拙作をよろしくお願いいたします。


次回 2023.10.23 からはデート回を予定しています。

誰とどんなデートをするのか、想像しながらお待ちいただければと思います。

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