第五話 あたいサイキョー(ハッピーエンド)
第五話 あたいサイキョー(ハッピーエンド)
その日の帰り道、俺は神無の後ろを歩いていた。彼女は気付いていない。信号が青になった。彼女に向かって信号無視のトラックが突っ込もうとしていた。そのことに彼女は気付いていない。とっさのことで俺は必死になった。彼女をかばって死のうと構わない。そして、俺は彼女を突き飛ばし、自らが彼女のかわりに犠牲になった。意識が反転する。彼女が助かるのならそれでいい。その後、俺が目を覚ますと見慣れない天井が目に入った。俺は病室にいるようだ。彼女は助かったようだ。因みに、9年近く眠っていたらしい。そして、何故か神無が俺の隣で寝ていた。ヤバい。理性が崩壊しそう。どうやら、神無の記憶が元に戻ったらしい。そして、そのまま交際を始めた。それと同時に、俺は長野県の過疎ってる村を村おこしの一環みたいな感じで、この過疎ってる村をイチから作り直して、その上、竹林作って神社作って、鉄道通して、お土産屋を作って、竹林の中に日本家屋の診療所作って、桜がきれいな宿屋を作って、湖作って、湖がきれいに見える洋風な宿屋(といっても湖には年中霧がかかっているのだが。)を作って…そして作り上げたのが『幻想郷』である。観光収入が半端ない。その後、俺と神無は結婚した。そしてそのまま夜の営みを行い、子供ができた。
俺は今、とても幸せだ。
ハッピーエンド 完
幼馴染の彼女が記憶喪失になった結果【全五話・短編小説】 @Y-Yukinari
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