第四話 満身創痍『あたい最弱!』(バットエンド2)

第四話 満身創痍『あたい最弱!』(バットエンド2)

その日の帰り道、俺は神無の後ろを歩いていた。彼女は気付いていない。信号が青になった。彼女に向かって信号無視のトラックが突っ込もうとしていた。そのことに彼女は気付いていない。とっさのことで俺は必死になった。彼女をかばって死のうと構わない。そして、俺は彼女を突き飛ばし、自らが彼女のかわりに犠牲になった。意識が反転する。彼女が助かるのならそれでいい。その後、俺が目を覚ますと見慣れない天井が目に入った。俺は病室にいるようだ。彼女は助かったようだ。因みに、9年近く眠っていたらしい。神無は心の底から愛する人と結婚して幸せな人生を送っているようだ。そんでもって、俺は今長野県の過疎ってる村にいる。村おこしの一環みたいな感じで、この過疎ってる村をイチから作り直した上に、竹林作って神社作って、鉄道通して、お土産屋を作って、竹林の中に日本家屋の診療所作って、桜がきれいな宿屋を作って、湖作って、湖がきれいに見える洋風な宿屋(といっても湖には年中霧がかかっているのだが。)を作って…そしてできたのが『幻想郷』である。観光収入が半端ない。結論としては、今の俺は『金があっても幸せはない』という感じである。人間に生まれ変わるのならば、来世は幸せになりたいと思った。

バットエンド2 完

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