部屋の隅で。

壁に並べた詩を

眺めながら。

部屋の隅で。

自己愛とか、

承認欲求とか、

気持ちの悪い

壁を燃やせば、

僕は。何か。

きっと。

部屋の隅で。

「作品」を模した

何かが並んだ

部屋で。

全部を破り捨て、

消去して、

ベランダの隅で。

夜に見つからない

ように、

燃やした。



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煙と残り香と天国の在処 文月 螢 @ruta_404

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