解決
六射の調査が終わるまでの間、 情報収集を始めた。
足で歩いてばかりだったが昨今の時代、 ネットも馬鹿にならない情報源だ。
「昔はこんなんが一般的になるとは思わなかったが・・・」
溜息を吐きながらスマホで検索を始める。
夏休高校関連の情報を探ろうと検索エンジンを開くと
トップニュースでとんでもない情報が飛び込んで来た。
「!?」
穴口は驚愕した。
「小学、 死んでいたのか・・・」
ネット記事で詳細が載っていた。
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警察官僚の息子、 謎のバラバラ殺人?
20××年 ×月 ×日 明日新聞
昨日、 ××県の××市に住む高校生が自殺し
家宅捜索した警察が同級生の体の一部が発見した事が明らか出来た。
見つかったのは腕の一部ですが、 その同級生は先週頃から行方不明に
なっていました。
その同級生と自殺した高校生は不良グループを
他二名の生徒とで形成しており
グループ内の揉め事の末に殺害されたと警察は調査を進めています。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
「死んでいた・・・のか?」
体の一部が見つかっただけで死んだとは限らない。
が、 時間の問題である。
その体の一部を調べれば、 生きている内に体を斬られたのか
それとも死んでいる内に解体されたのか
判別は容易である。
「・・・・・」
何れにせよ、 穴口の手に負えないという事はハッキリと分かった。
「うわ・・・」
小学の死と共に小学の悪評がとめどなくネット上に溢れている。
今までは誰も取材に来なかった様だが、 こんな事態になってしまえば
最早歯止めは効かない。
次々と溢れる情報の濁流に小学の尊厳は
そもそも小学に尊厳が有ったのかは謎だが
粉々に砕け散った。
彼が犯した悪行がつらつらと出て来る。
「器物損壊、 違法薬物使用、 窃盗、 万引き、 強盗
児童虐待、 動物虐待、 婦女暴行・・・・・」
穴口はそこまで見てあぁ・・・と納得した。
「そう言う事か・・・」
と呟いた瞬間に1枚の画像と共にメールが届いた。
メールはヒルマゴからで件の友達のキャバ嬢の友達とやらの名刺であった。
「・・・・・」
溜息を吐く穴口だった。
「ひでぇ話だわ・・・」
穴口は最後の詰めにもう少し調べてからその日は休んだのだった。
それから暫くして六射の調査により朝子が警察と完全に切れている事。
そして朝子が警察を懲戒免職になった事。
小学の父が妻に子供の事と揉めて刺された事を教えて貰った。
最後に依頼人に報告をする事になった。
場所はとある庭園であった。
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