小学の人生①

庭園にてやって来る依頼人。


「小学は見つかったんですか!?」

「ニュース見てないのか? 昨日付けで死亡が確認された」

「死亡!? 死体が見つかったのか!?」

「バラバラになった死体が幾つか見つかっている

色んな場所のゴミ箱や取り巻きの家から

腕や足、 臓器とか、 既にもう死んでいるだろう」

「・・・・・」


依頼人はガクッと膝から崩れ落ちた。


「原木 籾殻さん」

「!?」


依頼人は穴口に目線を向ける。


「失礼ですが、 アンタも調べさせて貰った

小学の取り巻きの1人、 原木太郎の父親

嫁と離婚したシングルファザー、 とても報酬の1000万を払えるとは思えない

一体どうやって報酬を支払うつもりだったんだよ」

「・・・・・小学に支払ってもらうつもりだったんだ・・・

でも・・・まさか・・・」


ガクガクと震える籾殻。


「アンタの息子、 何で自殺した?」

「・・・・・息子の元に小包が来たんだ」

「小包?」

「・・・人体の一部だ、 俺は最初小学がとうとう人殺しに手を染めて

それで処分を如何にかしろと言う事で送って来たんだと思ったんだ・・・

だから小学に直接話をする為に奴を探していたんだが

行方不明で・・・前にキャバ嬢に言ってたアンタに

頼って人探しをして貰おうと思ったんだ」

「そうか・・・言っちゃ悪いが警察に言おうとは」

「思う訳無い」

「だよな、 小学はあくどい事を行い過ぎた

警察にも犯罪の揉み消しを手伝わせた、 常軌を逸しているよ」

「拳銃の事は知っているか?」


籾殻の唐突な話題に首を傾げる穴口。


「奴がした犯罪の一つさ、 ヤクザから拳銃の購入」

「遂に狂ったのか・・・何でそんなバカげた事を・・・」

「末期の小学は半ば狂ってた、 ヤクザから拳銃を買う奴なんて

頭可笑しい奴なのは間違い無いがな」

「何でそんな事を? ヤクザから買うなんて正気じゃない

警察官僚の息子なんだろう? 親父から買えば良いだろう・・・

いや流石にそれは無いか」

「単純な話だよ、 小学の奴は警察を信用出来なくなった」

「散々利用していたのに?」

「あぁ」

「何故?」

「小学の暴挙に耐えられなくなった現場の巡査に殴られたんだよ

当然親に泣きついたんだけども

如何もその巡査は小学の希望に沿う処分をされなかったらしい」

「だ、 だせぇ・・・」

「だよな、 不良とか言っているけどもチンピラ以下の権力だけのゴミ

文字通りボコボコにされたんだ、 大した力も無く

不健康な生活をしていたから体なんてボロボロだよ

でそれからアイツは入院さ

退院後にアイツ、 おかしくなっちまったんだ」

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