【短期連載】穴口探偵の事件簿：消えた不良のボンボン

方法は秘す

メールはすぐに返信が来た。

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To:穴口

From:会長

件名:Re確認事項

穴口君、　また変な奴を紹介してすまないね。

彼は曾孫の友達の友達らしいんだ、　曾孫も悪ガキでね。

まぁ不良と言うか派手に遊ぶから悪い奴が集まって来てねぇ

それは君も知っているか、　君に曾孫の周囲の奴の素行調査して貰ったし

素行調査して貰った事が原因で曾孫が君の事を言いふらしてね

それで曾孫の頼みで紹介状を書いたんだけども

報酬1000万は確かに変だね、　もし気に食わない事が有ったら

断って貰っても構わないよ、　それで私と君の関係性に

罅は入らない事を確約しよう、　一つ貸しとしようじゃないか。

断るかどうかは君の判断に任せる。

追伸

実は孫娘との会食の予定でとあるレストランに予約を入れたんだが

孫娘が今お付き合いしている彼氏とクルーズに行ってしまってね。

もし良かったら代わりに行かないかい?

久々に会って近況を聞きたい。

良かったら返事をくれ。

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「近況って先週も行ったんだがなぁ・・・」

困惑する穴口、　会長との会食は料理も美味いし含蓄がある会長との会話も

面白くて好きなんだがこうも連続すると

何か有るのではないかと勘繰ってしまう。

「メール返信するか・・・」

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To:会長

From:穴口

件名:ReRe確認事項

お早いメール返信、　大変恐縮です。

依頼の件ですが、　もう少し調べてから様子を見る事にします。

お気遣い大変ありがたく存じます。

お食事の件ですが先週も御馳走になってしまったので

流石にこうも立て続けに会食をするのは少々問題ではないかと思いますが

大丈夫でしょうか?

他の御家族の方に御迷惑はかからないでしょうか?

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メールを返信した穴口だった。

「さてと・・・何処に調査に行くかな・・・色々行って来るか・・・」

穴口は調査をして事故にあっていない取り巻きの一人。

原木　太郎の住所を手に入れた。

如何言う調査をしたのかは秘密である。

住所を簡単に手にする方法を公開してしまうのはあまりにも無責任な事であるからだ。

もしも犯罪に悪用されてしまった場合には責任は取れないので

ここに方法を記載する事は控えさせて貰う。

「じゃあ太郎君の所に行って来ますか・・・」