巨乳女騎士を添えて~【最終バトル!】魔王様との決別!


 ◇ ◇ ◇



「キャッハハハ!キャッキャ!!」


俺の上を跳ねまわるこの生き物? は一体全体なんなのだろう。


「本当に!本当にやったよ!!」


いや、俺の上で跳ね回る半透明のそれを、俺は知っている、それは、俺の唯一の――アイデンティティ。



 ◇ ◇ ◇





「起きて、起きて、ねえ起きて、私のダーリン♡」


 目を覚ますと、黄色いドーム状の膜の中に俺と乳山は倒れており、その頭上には魔王の攻撃であった筈の青い閃光がそれを貫こうと凄まじい音を立てて攻撃を加えていたが、全くと言っていいほどこの膜は微動だにしていなかった。

 気を失っていた、俺の周りには半透明の球体がクルクルと辺りを飛び回り、キャッキャと楽しそうに笑っていた。


「うるせーぞ、つーか<ルウ>お前起きるのおせーんだよ」

「ごめんなさあい、でもうれしいな♡ うれしいな♡ ダーリン私と会うの我慢できずに起こしに来てくれたもんね♡ ルウあんな情熱的に呼ばれたのあの時以来かも♡」


 頭湧いてんのかこの球体は、まあ、いつもの事か。

 俺は胸元でやけに光輝くペンダントが視界を邪魔をしていることに気が付いた。やっぱこれか、これを使っちまうことになるとはな、あーあ、もったいねえ。つーことは、一応体を確認すると、こちらも予想通りきれいさっぱり治っているようだった。


「あそこの人間も治ってるみたい♡」


 器用に動きを利用して、あそこ、を指し示すルウに促され乳山を見ると、気絶こそしているが体は治っているようだった。

 頭上の閃光が完全に消え失せ、胸のペンダントが光を失い、きらびやかに輝いていた黄金色の宝石は黒色に濁り、周りの黄色い幕が崩れると、その先に居た魔王が再び視界に入る。


「…ルウ、起きたとこ悪ィがもう少し付き合え」

「いつも言ってるでしょ、ぜーんぶルウに任せて♡ ダーリンのためなら何でも彼でも♡」

「なら、よしッ、行くぞ!!」

「うん♡」


 俺は再び走り出し、魔王の元へ駆ける……前に気絶している乳山の元へと直行し。

 胸を揉みしだいた。


「う˝うん…」

「ちょ、ちょっと! なに他の女に欲情してるのよ!! ルウがいるのに!!!!」


 モミモミモミモミモミモミモミモミ。


「だってお前胸ないじゃん」

「もお、さいてー! ほら! いつまで揉んでんの!? 行くよ! ちょっ、ほおおらあああああ!!!!」

「わ、分かったって! 行けばいいんだろ行けば」


改めて、ルウは俺の体へと入ると、再び半透明の口に変形し魔王へと襲い掛かる。


「……我ノ攻撃をモ弾く護符トハ、我も衰エタもノよ…だガ」





 ガキィイイイン。

 と、魔王はいつの間にか起きていた乳山の剣による全力の不意打ちを、生成した氷の礫で意図も簡単に弾くと再び氷の礫を生成し。

 乳山の剣による全力の不意打ちを、生成した氷の礫で意図も簡単に弾くと再び氷の礫を生成し。

 乳山の剣による全力の不意打ちを、生成した氷の礫で意図も簡単に弾くと再び氷の礫を生成し、乳山の剣による全力の不意打ちを、生成した氷の礫で意図も簡単に弾くと再び氷の礫を生成し…。


「…。」


 乳山の剣による全力の不意打ちを、生成した氷の礫で意図も簡単に弾くと再び氷の礫を生成し、乳山の剣による全力の不意打ちを、生成した氷の礫で意図も簡単に弾くと再び氷の礫を生成し。


 バクン。


「……。」


 乳山の剣による全力の不意打ちを、生成した氷の礫で意図も簡単に弾くと再び氷の礫を生成し――バクン。


「なんだ」


 乳山の剣による全力の不意打ちを、生成した氷の礫で意図も簡単に弾くと再び氷の礫を生成し――バクン。


「なンダなにカ」


 乳山の剣による全力の不意打ちを、生成した氷の礫で意図も簡単に弾くと再び氷の礫を生成し――バクン。


「なンダなにカがおか」


 乳山の剣による全力の不意打ちを、生成した氷の礫で意図も簡単に弾くと再び氷の礫を生成し――バクン。


「なンダなにカがおカシイ」


 状況を理解できな――――。バクン。




「ケケッ何だあ、分からねぇか?」

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