カクヨム甲子園というもの

 第三回、前回はオリジナリティの出し方というテーマで書いてみました。


 今回はまた別の角度から『カクヨム甲子園というもの』について話していこうかなと思います。いわば雑談です。


 この度、私は「まっさらな紙に弧を描くような、そんな話」というタイトルでカクヨム甲子園に応募しています(他にももっと書くかも)。

 多少の自信は持ち合わせているのですが、まだ一つもプレビューがついていない……(この記事が投稿される頃には何人かの方が読んでくれるといいのですが)。


 とまあ、そんなことは置いておいて。

 私がカクヨム甲子園において、一番評価しているところは毎年の選考委員が豪華すぎるところです。

 2023年度カクヨム甲子園の審査員には暁佳奈先生がおられるようで、私はそれを見て応募を決めたようなものです。

 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」や「春夏秋冬代行者」と、本当に素晴らしい作品を世に送り出してきた方ですよね。

 そんな自分にとっては手も届かないような作家さんに、自分の作品を読んでもらえるのかもしれないと思うと、いても立ってもいられなくなりました。

 まだ参加するかどうかを決めあぐねている高校生の方がいるのなら、ぜひともチャレンジしてみてほしいです。

 これから先も創作活動を続けていくとすれば、この経験は大きな財産になります。


 カクヨム甲子園の過去の受賞作を少し拝読させていただいたのですが、どれもこれも高校生とは思えないような筆致で、私自身、引け目を感じてしまうほどでした。

 ジャンルも恋愛ものや青春群像劇的なものから、ファンタジー、ホラーまで多様な作品が応募されていますよね。

 自分以外にも、こんなにも多くの高校生が物語を紡ぐ時代なのかと、驚きを隠せません(カクヨムに投稿する高校生も氷山の一角に過ぎない)。

 私がこんなところで下手な雑談を書いている間にも、この世界のどこかで私よりも先に進んでいるティーンエイジャーがたくさんいるのでしょうね……。


 さて、ここで話題は私の書いた「まっさらな紙に弧を描くような、そんな話」に移ります。長いのでここからは「まっさら」と略します。

 決してネタがなくて自身の作品の制作秘話くらいしか話せないだなんてそんなことはありませんからね(全然ネタないです)。


 まず「まっさら」は吹奏楽もの(笑)なのですが、私は吹奏楽をやった経験がありません。楽器を吹く、そもそも触ったことすらありません。

 ただちょっとだけ吹奏楽の知識をかじっているだけ、ちょっぴり吹奏楽が好きなだけです。

 この作品を通して伝えたかったテーマは『高校生ならではの感情の機微』です。

 高校生って、思春期にも入り、周りの環境が大きく変化してさらに広いコミュニティを持つことになると考えると、若干のヒステリックになると思うのです。


 「まっさら」の主人公みすずも、その一人でした。

 みすずは親友であるはずのひよ子と、もしかしたら吹奏楽という糸でしか繋がれていないのではないかと邪推します。

 けれども、みすずにとって吹奏楽を続ける意味というものはひよ子の横に立ちたい、ただそれだけ。

 けれども二人の差は開いていくばかりで、これから糸を断ち切らないためにも吹奏楽を続けるのか、もうやめてしまうのか。そこでみすずの心はは揺れ動きます。


 と、ここであることに気がついてしまいました。このまま書くとネタバレです。

 そもそもまだ誰も読んでいない作品にネタバレもクソもあるかと思います。しかし、誰かこの記事を先に読む人がいるかもしれない。その人に作者自ら結末をぶっちゃけたくない……。

 ですので、ここまででやめておきます。


 最後に、私が「まっさら」を執筆する上で気をつけたことは『無駄な要素をとことん省く』ということです。

 最初の方はもっと吹奏楽に踏み込んだ話にしていたのですが、正直興味もない人からすればそれは駄文ですし、何より読み飛ばしても物語が成立してしまったため消しました。

 無駄を省かないと冗長な物語になりがちなので、これからも気をつけていきたいですね(とはいってもこの記事も「まっさら」もまだまだ駄文ばかり……)。

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