永遠の真夏

きっと永遠は存在しない

この世の何処にも、そんなにも都合のいいものは存在しないのだ

それでも私はその実在を信じている

信じていればいつかは辿り着けるのだと信じて

今この瞬間を少しでも続けるための努力を繰り返している

丁寧に丁寧に、大切な一瞬のりんかくをなぞる

瞬きによく似たものを何度も何度も作り直して

それだけを繰り返して、永遠を信じ込んでいる

永遠は世界中の何処にも存在しない

それでも私は諦めが悪くて

只々、瞬間の繰り返しを永遠と呼んでいるだけなのだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩集 竜宮夜凪 @ryuguyonagi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ