(三)-5
二見はすぐに体勢を立て直して刀を構え、兵士に斬りかかった。
兵士は手にしている銃で剣撃を受け止めた。互いに相手を押し出すように力を込めあい、動きがほぼ停まる。互いの力が拮抗し合って刀と銃の動きはプルプルと震える程度になった。
そして互いにそれぞれの力を込めるために武器と体の位置が縮まる。結果お互いの体も接近する。そして兵士と侍の二人が顔を合わせる。
目と目が合った次の瞬間、兵士は体重を乗せて二見を押した。
押された二見は数歩下がった。
兵士は若かった。端正な顔だち。なんとなく、弟に似ていると二見は思った。
(続く)
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