エピローグ
第28話 九里四里うまい十三里(1)
「まさに『魔王国』――そんな風景になってしまった……」
正確には、聖王国のイメージする『魔王国』だが――と陛下。
軽く
報告はいつもしていたので『問題はない』と思っていたのだけれど、私の食糧問題に対する回答は間違っていただろうか? 首を
「いや、君だから出来た政策だよ……」
感謝している――と彼は
その一言で、
人から
フフン♪――と胸を張る私。
晴れ渡る青い空。流れる白い雲。
広大な土地のためか、空と大地の距離が近く感じる。
私たちの目の前にある広大な畑。
それを
戦う相手に恐怖を与えるために、
軽くて丈夫、汚れにも強い。それが
パーツ
女性の私でも、簡単に運べます。
複雑な命令を実行するのは
そんな
まあ、便利!――ということで、愛好家の間では赤や青、黒などに塗装した
一方で、陛下は
すぐに答えは出たのか、
「この分なら、あの計画を前倒しにしても良さそうだ」
と告げる。相変わらず、十代前半の子供の姿だけれど、
そこで美顔器と野菜クッキーを提供したのだが、中々に好評だった。
(まあ、キルデベルトの容姿による効果も大きいのだろうけれど……)
手応えを
可愛らしい動物を飼っているのは、やはり女性が多いようだ。
そこで今度は、化粧品の試供を行う。
この時はアルテミシアにも協力してもらったのだが、こちらも評判になった。
当然、シグリダにも活躍してもらう。
やはり、容姿に優れた二人が勧めると売れ行きが違うようだ。
今は薬師の女性たちを
また、材料を確保する目処も立った。
陽の光は届かないが、湿度や気温は安定している。
そのため、天候や季節に左右されない栽培が可能になった。
採取できる量は決まっているのだが、これで素材には事欠かない。
品評会での意見を
また、ペットと一緒に食べることの出来る『お菓子』も欲しいとの要望があった。
(もしかして、ペット事業って
キルデベルトからすると予想通りだったようで、冒険者を雇い、
私は早速、シュリーと専属契約をする。
また、クラムを『プラントハンター』として雇い入れることにした。
結果を残せば、シュリーを『王宮錬金術師に任命できる』と伝えておいたので、彼もヤル気を出してくれているようだ。
ドルミーレ商会の
ここに大規模農業における収入も加わるので、私としても
素直に『税収もアップ♪』と喜びたい所だが――
「ああ、でも……」
今度は輸送面を考えないと――上機嫌になった私だが、先のことを考えて落ち込む。都市や港を
まあ、魔王様と勇者の戦闘では、街を壊される事はなかったので、既存の道を修復すればいいのだろう。なるべく、安く
そこで再び、
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