第9話ジャクサ

そこにJAXAから八代宛にメールの受信があったりすると、概ね3日間はあちらへ泊まり込みに為るからJAXAのメール受信に憂いを隠せなかった。


「また心配してるの孝さん?」


「私の事を心配してくれてありがとうだけどね、もう三十路の女だし、メリードレディーなんだよ?」


僕の顔を覗き込みマスク中に破願した八代を残し、JAXAの社有車のハンドルを握り出勤して行った。


あるミッドサマーの日・・・、「何でだ!八代は女性だろッ。」


「なんでブラッククエーサーに向かって行かにゃあ為らん!?JAXAの誰かに助けて貰えよ!」


「誰かって誰に?もう私しか居ないの!」


サイエンスフィクション的なこんな日は、ウルトラセブンが太陽まで行ってブラッククエーサーに立ち向かい、中心核ごと消し去ってくれるモノだ!


しかも30分で!

いや、CMを挟んで29分でかたずけてくれると決まっている!


なんで生身の、それも女性でだ!


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