最悪の知らせ

「……エレノア様。流石に、冗談としては趣味が悪過ぎます」


 話を聞いて、イーヴィスは窘めるように言った。

 王族に対する無礼とも取れる物言い。しかし本当にこれがエレノアの冗談なら、彼の言う通りだ。いたずらに漁師の品格を貶めた、王族として恥ずべき言動である。

 残念ながらエレノアはそこまで常識知らずではなく、そして王族として漁師もまた国民の一人と敬愛している。冗談でこんな事は言わない。

 それでも可能性をなかった事には出来ない。

 人魚の子を、人間が食べている可能性を。


「冗談ならどれほど良かった事か……私の考えが正しければ、恐らく漁獲物に人魚の子が混ざっています。それが、人魚が人間を襲う理由です」


 人魚の成体と幼体で姿形が異なれば、人間には見分けが付かないだろう。網を投げ入れ、色々な魚を纏めて捕ったなら間違いなく巻き込んでいるが……誰も気付かない。

 親からすれば、気が狂うほどおぞましい光景だ。攫われた子を助けようとして船を転覆させるのは、人魚からすれば正当な行いである。人間が同じ目に遭えば、間違いなく同じ事をするのだから。結果として異種族人間が巻き込まれたとして、一体何故申し訳ないと思わねばならないのか。

 悪いのは我が子を攫って、挙句喰らう化け物の方だ。


「し、しかし人魚は卵をたくさん産むように思えます。多産多死であれば、言い方は悪いですが子供一人当たりの『価値』は低いです。多少捕られ、食べられても、そこまで怒りを露わにするでしょうか?」


「そこは生態や文化によるとしか言えません。生まれたては保護せずとも、ある程度大きくなった子供は大事にするのかも知れませんから。人間やエルフにだって、幼い子供の死はあまり重視していない文化があるでしょう?」


 例えば、密林地帯に暮らすエルフや人間の一部には「子供が育てられない時は自然に帰す」という名目で、動物に赤子を食べさせる文化がある。

 一見して残酷なこの手法は、狩猟採集で生きている文化圏にとっては合理的だ。狩猟採集は自然の恵みにより生きているため、一定数以上の人口を養えない。増えすぎれば環境を破壊し、全員が飢えてしまう。そこで人口の調整が必要なのだが、これは避妊よりも産んだ後の方が遥かにやりやすい。避妊による人口調整だと人口が減ってから行わねばならず、また誰が何時妊娠するか分からないので結局産み過ぎてしまう、或いは中々人手不足が解消しない事も多いからだ。

 人手不足ぐらいでとも言いたくなるかも知れないが、人口の低下は戦力の低下でもある。周りに敵対部族がいれば、戦力が弱まれば侵略を受けかねない。定期的に生まれる子を間引き、一定の人口を保つ方が集団としては強いのである。

 そしてこういった文化では、生まれたばかりの赤子は人間として認めない。赤子は精霊の仲間、或いは神の一部なのだから、元の場所に還るだけだとして間引きという名の殺人を許す。そういう意味では赤子に優しくないが……しかしだからといって子を愛する気持ちが失われた訳ではない。

 人魚にも同じ事が言えるかも知れない。食べられやすい小さな頃は、自然の一部として死を受け入れる。だが大きく育った子は、大切な仲間、我が子として愛情を込める。何も、おかしなところはない。


「切った魚を海に捨てると集まるのも、それはそうなるって感じがします。子供を攫った山賊が、親の目の前で猿とか豚を切り刻んで意味もなく捨てるようなものですよ? そんな光景を見たら、私なら間違いなく軍を動かしてクズ共山賊を皆殺しにするでしょうね」


「……私もエレノア様に同意します。自分の子が傍にいれば悪趣味だと流せるでしょうが、攫われた状態でそのような悪行をされたなら、勿論私が人よりも剣術に長けているというのもありますが、単身でも切り捨てに行くでしょう」


 あくまでも推測。しかしその推測は、今まで解けなかった幾つかの謎の答えにもなる。これを証拠と呼ぶ訳にはいかないが、確信を深める情報ではある。

 イーヴィスも口を閉じ、反論を止めた。思い付かなくなったのか、納得したのか。いずれにせよ不愉快には思っているようで、表情には気持ちが隠しきれていない。

 学者である自分達ですらそう思うのだ。一般人がどれほど拒絶感を持つか、予想すら難しい。

 ましてや漁師は、果たして耳を傾けてくれるのか。


「……説については、一定の理解を示します。ですがやはり、あまりにも人間にとって都合が悪い。これを発表すれば、間違いなく漁獲制限を法で定めた時以上の反発がありますよ」


 王国では百年以上前に漁獲制限を設ける法を定めた。乱獲により魚が減るという事が、科学的に証明されたからだ。されど制定当初、多くの漁村がこれに反発した。

 当時は、生き物が無から湧いてくるという考えが比較的主流だったので、制限する事に意味がないと考えていた事もある。だが何より、自分達がと言われる事に漁師が腹を立てたのが一番の要因だ。

 彼等からすれば生きていくため、家族との生活のために魚を捕っている。しかもその魚は海に面していない町にも送られ、そこに暮らす人々の腹を満たしているのだ。人道的に考えてとても良い事をしている筈なのに、いきなり「お前は悪い事をしている」と言われて、それですんなり納得出来るほど人間は素直な生き物ではない。

 結局これは、漁獲制限を取り入れなかった漁村の漁業が年々衰退し、自分達の生活を守るためにも必要だと分かったので受け入れられたが……実際に痛い目を見なければ、人間は過ちを認めないものだ。そしてこれは漁師云々ではなく、人類全体に言える問題である。幼体がなんであるか分からないうちに言うのは早計だが、実は人魚亜人の子を食べていた、なんて『事実』を受け入れられる者はごく僅かだろう。


「ええ。だから慎重に、ぐうの音も出ないぐらい徹底的に証拠を集めないといけません。目指すは癇癪を起こすところまで、かしら」


「いや、それはやり過ぎですから……ただ、証拠をきっちり集める必要があるのは同意します」


「私は門外漢の身です。事の良し悪しは私には判断出来ませんが、エレノア様が決断なさったのであれば従者として最後まで付き従います」


 仲間達はエレノアの考えを否定せず、協力を表明してくれた。

 例え一人であっても、自分の考えの正しさ……或いは誤りを……証明するため、エレノアは真理を追求しただろう。しかしやはり仲間がいれば、気持ちが前向きになる。なんとかなるのではと希望が持てる。

 人魚と人間の共存。その一歩のため、間違いであってほしい自説を突き詰める。

 精神的に辛い行いも今なら成し遂げられると、エレノアは確信を持つのであった。





















「駄目ぽよ~……」


 なお一ヶ月後でその確信はぐちゃぐちゃになってしまうのだが。

 エレノアは研究所の机に突っ伏していた。着ている服は何時も通り、動きやすいデザインながら貴族王族らしい華美なもの。だがよく見れば生地は皺だらけで、土汚れや血があちこちに付いている。

 そしてエレノアに近付いた者は、彼女がかなり生臭いと思うだろう。

 入浴をしていない訳ではない。ただ、この日一日で触れた魚……エレノアの目の前に積み上がった、何十もの魚の死骸から漂う臭いやら血やらが付着した結果だ。

 ましてやこの生活を一ヶ月も続けているのだから、毎日身体を洗っても染み付いてしまう。


「エレノア様。王城に戻る時は生皮剥いだ方が良いかも知れませんね」


 イリスも冗談混じりに ― と思いたい。目が笑っていないが ― そう言ってくるが、エレノアも自覚しているので適当に受け流すだけだ。


「あー、そうかもー。替えの生皮って何処で売ってるのかしら」


「少なくとも王都にはありませんね。あるとしたら牢獄かと」


「死罪になった人の皮はちょっと嫌ねぇ……」


 馬鹿馬鹿しくも黒い冗談を交わして、少しは気持ちも晴れた。背伸びをし、エレノアはここ一ヵ月について思い返す。

 人魚の子を漁獲している。

 この最悪の可能性を立証する方法は、水揚げされた魚の中に人魚がいる事を突き止める事だ。とはいえパッと見で分かるようなら、恐らく最初から漁獲なんてしていない。他の生物種と似た姿をしていて、混ざる形で捕れていると思われる。

 これが厄介だ。アカビレとマーメイドフィッシュのように、ちゃんと別種だと認識されていればまだ良い。その種を詳しく調べ、人魚と共通点があるか調べれば済む。しかしもしもクロメとヒメクロメのように区別が付いていなければ……大量にある水産物の中から『新種』を発見する必要がある。おまけにその新種が人魚と関係ある保証はない。

 そもそもこの考えが正しい事は証明出来ても、間違っている事の証明は困難だ。無数にいる魚のどれも人魚ではない可能性は、人魚の子供の姿を知らねば断言出来ない。エレノアの考えが間違っていた場合、何時までも、延々と、魚を解剖し続けて人魚研究は停滞する。

 たった一ヶ月の研究で発見出来るとは最初から思っていない。だがなんの成果もないと、精神的に参ってくる。今のエレノアの気持ちはそんな状態だ。


「(そもそも魚には産卵期があるから、季節によって幼体の有無も変わるかも知れないのよね)」


 今の季節は春。しかし人魚の産卵期が夏で、幼体が生まれるのが冬なら、今頑張って探しても人魚の幼体は見付からない。

 人魚の身体の大きさからして、一年で姿が見えなくなるとは思えないが、何分生態が不明だ。可能性は考えておくべきだろう。


「はぁぁぁ……道は険しい……」


「毎日何十匹も魚を解剖していますが、未だ手掛かり一つないのですか?」


 机に突っ伏しながら愚痴ると、イリスに問われた。即答はせず、口をもごもごと動かして気持ちを言葉に直す。


「……多分、まだない」


「多分と言いますと?」


「解剖した中には人魚と身体の構造が似ているものはなかった。でも、もしかしたらもう人魚の幼体を何匹か解剖しているかも知れない」


 ある種の魚が人魚の幼体だと断定するには、その魚に人魚の特徴がなければならない。

 例えば手の痕跡などがあれば、きっと人魚の子だと言えるだろう。しかし魚の幼体は、種によっては昆虫染みた大変異を遂げる事もあるため、もしかすると幼体時代には、成体らしい特徴が全くないかも知れない。

 こうなると、いくら解剖しても人魚の幼体を見付ける事は不可能だ。

 おまけに今エレノア達の手許にある、完全な標本は一つしかない。今回手にした標本は鮮度の良さもあって非常に状態が良いが、個体差などにより、普通の人魚になら備わっている特徴がない可能性もある。或いは逆に、意識していなかった人魚共通の特徴が見付かるかも知れない。

 もっと多くの人魚の特徴を知るためには、更に多くの標本……遺体が必要だ。


「ううう……出来ればもっと人魚の、可能なら幼体から成体に変化する途中の遺体がほしいぃ……」


「あまり物騒な事は言わないでください。今の法的には野生動物でも、いずれ亜人と同じ扱いになるかも知れない存在です。死を願うような物言いは不適切かと」


「分かってるわよー。私だって、いたずらに人魚が死んでほしいとは思っていないわよ」


 研究を進めるには遺体が必要だ。しかしそれは人魚の死を願うのと同義である。

 なんらかの不可抗力で生じた遺体であっても、それを人間が採取強奪する事にエレノアは嫌悪感を抱いている。ましてや人魚の大量死など想像するだけで気分が悪い。

 出来れば標本にした個体だけで、研究は進めたい。だが卵を持つほど大きくなった個体から、混獲されるほど魚らしい姿をしていると思われる幼体の面影を探るのは難しい。


「うーん。何処かに人魚の骨が溜まっている場所とかないかしら……」


「人間に似た頭蓋骨が積み上がっている場所があったら、噂にならない方がおかしいと思います」


「そうよねー……」


 ないもの強請りをしても仕方ない。愚痴を口にして少しは気持ちが軽くなり、再び気を引き締める。ぱちんっと自らの頬を(第二王女という立場上微かでも赤くなると大騒ぎなので極めて優しく)叩き、気持ちをしっかり切り替える。

 気分を一新させたところで、改めてエレノアは魚の解剖を始める。

 地道に進めるしかない。研究とはそういうものだ。気持ちを改め、またコツコツと……


「エレノア様! 大変です!」


 そう思っていた最中、不意に大声が部屋に響く。

 何事かと思い振り返れば、イーヴィスがいた。

 彼は今まで買い物に出向いていた。エレノアと同じく人魚の幼体を探す中で疲弊し、気分転換と試料探し、それと夕飯の買い出しも兼ねて市場に行っていた筈だ。

 帰りが思いの外早かった事に違和感を覚える。いや、それ以前にイーヴィスは息も絶え絶えだ。恐らく全力疾走で帰ってきたのだろうが、何故全力で走る必要があるのか。

 何より、彼の顔を見るに愉快な状態ではなさそうだ。


「イーヴィスさん? どうしたのですか、そんな息を荒くして……」


「い、市場で、漁師達が……に、人魚狩りを、始めると……!」


「人魚狩り……人魚狩り!?」


「じ、自分は引き留めたのですが、漁師達は全く話を聞かず……権力に縋るようで申し訳ないのですが、王族の声なら聞くのではないかと……!」


 語られた言葉に、エレノアは思わずオウム返しをしてしまう。それに対しイーヴィスは、此処に戻ってきた理由も教えてくれた。

 漁師達がそのような行動を起こす事、それ自体はエレノアも理解する。仕事の邪魔を散々され、時には死者も出ているのだ。しかも文献通りなら二百年もの間。おまけに人魚は、法的には亜人と認められていない。怒りが爆発し、『駆除』に乗り出す者達がいてもおかしくない。

 イーヴィスのような研究者人魚の味方があれこれ言っても、耳など貸さないだろう。エレノアは王族(厳密には貴族と思われている)だが、それでも話を聞いてくれるかはかなり怪しい。イーヴィスも藁にも縋る想いでの提案だろう。

 しかしながら、これまで漁師達が此度のような行動をしなかった事にも理由がある。

 それは人魚が、海では敵なしだからだ。水中生活に特化した人魚に、陸上生物である人間が敵う訳もない。自分達の領域に呼び寄せる事が出来れば戦いようもあるが、人魚は余程の事がなければ上陸などしない。いくら恨み辛みがあろうと、勝てない戦いを仕掛けるほど人間は愚かではないのだ……或いは愚か者が『前例』を作っているかも知れないが。

 兎に角、正気の行動とは思えない。


「ど、どうしてそんな事を!?」


「自分も詳しくは分からないのですが、その、何か特別な武器を手に入れたとか……」


「武器とは? 少なくとも、現在の銃は水中だと使い物になりませんし、剣や槍も水中では陸上ほどの力を持ちません。そもそもいくら漁師とはいえ、素人が水中で武器を使えるとは思えないのですが」


 イーヴィスの言葉に、イリスが疑問を口にする。

 水は空気よりも粘性が高い。

 つまり抵抗が大きい。このため素早く物を振るうという事が出来ない。剣や槍は、勿論鋭さも攻撃力にとって重要だが、素早く振り回す事が欠かせない。優しく当てても、切れるのは薄皮一枚だけだろう。銃が使い物にならないのも、水中ではすぐに弾が止まってしまうからだ。

 そして剣も槍も、金属を使っているため非常に重い。イリスのように長年の鍛錬を続け、身体を鍛え上げてようやく扱える代物だ。素人が使っても持ち上げるだけで苦労し、素早く振るなど無理だろう。こんな剣を使うぐらいなら、棍棒を振り回す方がずっとマシである。

 漁師は日頃の肉体労働で身体は鍛えられているが、剣を振る稽古などしていない。素人よりはマシだろうが、戦闘訓練を積んだ騎士には遠く及ばない。その騎士ですら勝てない人魚に、どんな武器なら立ち向かえると言うのか。


「効果があるとすれば爆弾でしょうが、これを使えば他の魚を巻き込みます。海底の環境も、再起不能なまでに破壊されるでしょう。漁師にとっても、無視出来るものではないと思われます」


 唯一可能性のある爆弾は、漁師にとって自爆に等しい所業だ。衝撃波は水中でも伝わるため人魚を殺傷出来るだろうが、岩や海藻も丸ごと吹き飛ばす。近くを泳いでいた魚も巻き込み、漁業に大きな被害を与えるだろう。

 おまけに人魚は賢い。いずれ爆弾を学習し、魚と違って回避するようになる筈だ。それに人間の目では、海中を泳ぎ回る人魚が何処にいるか正確には把握出来ない。闇雲に爆弾を落としても、人魚に当たらなければただ環境を破壊するだけ。人間が受ける損失は凄まじいものとなる。

 憎しみに囚われていたり、単純に短慮だったりすれば、爆弾を使う可能性もあるが……海で暮らす漁師達が、そこまで浅はかとは思えない。それがイリスの考えだった。


「(流石イリス。戦いに関しては、私の出る幕なんてないわね)」


 王族として国防に関する勉強は一通り受けたが、騎士であるイリスは正に『専門家』。自分も同じ考えではあるが、彼女も言うからにはその通りなのだろう。

 まさかとは思うが、手に入れた武器というのは新兵器なのか。だが王国内で、そのような兵器が開発されているという情報はない。他国は分からないが、その新兵器とやらを漁師に渡す意味が見出せない。


「そ、それが、その、新しい武器というのは銛だそうで……」


 そして難しく考えていたエレノアにとって、イーヴィスが挙げた武器名はあまりに予想外。確かに水中用の武器としては剣よりマシだが、それをどうすれば人魚に勝てると言うのか。

 訳が分からない。混乱の余りエレノアは頭が真っ白になりつつある。だが深呼吸をし、頭を落ち着かせて考えれば、何をすべきかはとても簡単だと気付く。

 漁師達の作戦が成功しようが失敗しようが、多数の命が失われるのだ。

 だったらこの作戦自体を止めるしかない。それに漁師達が何故戦いを挑もうとするのか、武器とやらに何か秘密があるのかと思うと気に掛かる。


「イリス! 市場に行くわよ!」


「承知しました。抱えてきますか?」


「――――お願い!」


 今は一刻も早く向かうべきだ。そう判断し、抱きかかえられる恥ずかしさよりも速さを優先。エレノアはイリスにお姫様抱っこの形で持ち上げられる。


「じ、自分も市場に向かいます! エレノア様も無理はなさらずに……!」


 流石にイーヴィスも抱えていく事は出来ず、彼は走って市場に戻ってもらう。しかし疲弊した足では、果たしてどれだけ時間が掛かるか分からない。

 つまり漁師達を止められるかは、エレノアに委ねられた。

 重圧は感じる。しかしこの程度で怯むほど、エレノア王族の精神は軟ではない。

 イリスに視線で合図を送り、エレノア達は市場目指して研究所を飛び出した。

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