第118話 人形の苦悩、辿り着いた答え
星を斬る。
口にすれば何とも
しかし、それに挑むとなればさらに雲を掴むような話だった。
『シロナはもう、誰の命も奪いたくないんだね』
然り、すでにこの身は奪った多くの命の
『だけど、何かを斬る、ということから離れることもできない』
然り、この身はその為に生み出された。その熱情を裏切ることは許されない。
『そう、それなら星を斬るといい。天に瞬くあの星じゃない。世界の
何を斬るかで迷った結果がこの体たらくだというのなら、常にたった一つ、挑むのも
納得も理解も人形たる自分には難しい。
だが、彼女の在り方が、自分を人形だと知った上で向けられた信頼が、
明日を夢見ることを諦めさせてくれない。
夕焼けに、消えゆく彼女を思い出す
忘れられない、時の残光
いまだ振るうは 機械仕立ての
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます