仏陀、息子にDQNネームをつける
仏陀の十大弟子の9番目に、
実はこの羅睺羅、仏陀の息子なのです。
坊主なのに子供いるの? と思われるかもしれませんが、仏陀が出家する前に生まれた子供です。
仏陀は元々、
文武共に優れ、父である浄飯王シュッドーダナから跡取りとして期待されました。
浄飯王は息子が出家しようとしていると知り、さっさと結婚すればその気も失せるだろうと、
ちなみに、仏陀が
お父さん、気持ちは分かりますけど、焦り過ぎですよ!
そして、この二人の間に生まれたのが
産まれた時期は諸説ありますが、仏陀が出家して旅に出る28歳の頃の子供だとされています。
人間には多くの煩悩が存在し、それを克服しなくては悟りを開くことはできません。
家族への愛情すら、求めてはならないのです。
ゆえに、仏陀は自分の生まれてきた子供こそ
“ラーフラ”はパーリ語で“障碍(障害)”を意味しています。
「息子が邪魔過ぎる! これじゃ出家できない!
仏陀さん、息子になんて名前、付けちゃうんですか!?
数ある煩悩の中でも、“子煩悩”なんて言葉があるように、これもまた仏陀を悩ませるものとなりました。
まあ結局、引き留める家族を振り切って、旅に出てしまうんですけどね、この王子。
そして、35歳の時に菩提樹の下で悟りを開き、実家に戻って一族の多くを出家させます。
この際に
しかし、この
教団の人々も彼を特別扱いしようとしますが、
そんな拘り、執着は不必要と、誰よりも弁え、誰よりも自制し、不言実行を以って
最も熱心に学業、修行に打ち込み、父・仏陀から学び取ろうという姿勢は、多くの出家者から尊敬の念を集め、十大弟子の中にあって“密行第一”あるいは“学習第一”と称されるまでになりました。
その辛抱強く耐え抜く様は【羅云忍辱経】に記されています。
偉大な父の威光も借りず、むしろ誰よりも自制して、忍辱を成し得る姿は、まさに理想的な“2代目”なのかもしれません。
と言うわけで、聞いていますか、世の中の“2代目”と呼ばれる方々よ!
親の威光や財産を笠に着ず、何よりも自制心を持って学びに打ち込みましょう。
“ラーフラ”には“悪魔”あるいは“
『月と太陽を隠す
驕ることなく、自制の心を持ち続けましょう。
驕りは無明であり、あらゆる苦に繋がります。
それを払拭するのは智慧であり、これを体得する事により無明を消し去れるのです。
学ぶ姿勢と驕りを抑える自制心、努々忘れる事の無きように!
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