友達とカラオケ
20代の女性から聞いた話です。
ある日の仕事終わりに都内で同級生の女友達と遊ぶことになり、お互いの住む場所の中間辺りにあるちょっと大きめの駅で待ち合わせをしました。
駅前のレストランで夕食を食べながらこの後何をするか相談をしました。
その結果たまにはカラオケに行こうかということになり、スマホで調べて良さげなカラオケを見つけたので、そのお店に行くことにしました。
お店に入り部屋まで案内されると早速お互い一曲ずつ順番に曲を入れて歌っていました。
何曲か歌ったころに曲と曲の間で何かが聞こえてきました。
ただそれが何かはわからず、なんだろうなと考えていました。
その後も曲と曲の間のタイミングで何かが聞こえ続けたため音の正体が気になってきて友人にも聞こえているか確認したところ、私と同じで確かに何かは聞こえているけど何かはわからないといった感じでした。
2,3曲歌ったくらいにその音がなんとなく聞き取れてきました。
「……ぁ……ぁ」
と男性の声が聞こえてきます。
曲と曲の間は静かになるので、ただ単に隣の人の声が漏れ聞こえてきてたんだと少し安心しました。
その後も曲の間にはその男性の声が聞こえ続けていましたが、あまり気にならなくなっていました。
しばらくしてまた曲の間になると
「…あ……ぁ」
と声が聞こえるのですが明らかに最初のころに比べて声が大きくなっていることに気がつきました。
ただ隣の人の声が聞こえるだけなので言うほど気にはしていませんでした。
それから数曲歌ったところでお互いちょっと休憩しようという感じで予約をせずにいました。
友達が歌い終わり静かになると
「…あー!あー!あー!あー!あー!あー!」
と今までにない大きな声が聞こえてきました。
しかもそのときに気づいたのですが、その声は隣からではなく自分たちの部屋のスピーカーから聞こえていたのです。
私たちは怖くなり急いで荷物をまとめて会計をしお店をあとにしました。
あの声の正体と目的はなんだったんでしょうか。
霊感のない私にはわかりません。
友達とカラオケ 完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます