20代の女性の体験談です。

私はワンルームのアパートに一人暮らしで住んでいます。

霊感なんてありませんし、心霊現象の遭遇したこともありませんでした。

ただ一度だけ自分の住む部屋で不思議なことがありました。

ある日ベッドで仰向けで寝ていました。

夜中にふと目が覚めたのですがなんだかおかしいのです。

何故だか目を開けることができません。

それに身体も動かすことができませんでした。

いわゆる金縛りというものだったんだと思います。

初めてのそんな経験に私はとても焦りました。

どうしよう…どうしよう…

と考えていると

ガチャ…… ギーー

と私のいる部屋の扉が開く音がしました。

え！？

誰かが部屋にいるかもしれない。

恐怖心でいっぱいになっていると

トン…トン…トン…

扉の方から私の部屋に向かって歩く足音が聞こえてきます。

そして寝ている私の横に来て立ち止まりました。

足音もそうなのですが、気配から間違いなく横に人がいるという気がしてならないのです。

そしてその人が私に向かって手を伸ばしてくる気配がしてきました。

どうしよう…助けて…助けて…

その手が私の首もとに触れた瞬間にパッと身体が動き目を開けられるようになりました。

すぐに起き上がって恐る恐るかつ迅速に玄関まで見に行きましたがしっかりと鍵はかかっていました。

慌てて玄関に行ったので部屋の扉が開いていたか、そもそもちゃんと閉まっていたのか覚えていません。

どんな人がなんのために部屋にいたのかわかりませんが、この出来事ととにかく恐ろしかったことだけは確実に覚えています。

初めての金縛り完

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