20代の女性から聞いた友人の体験談です。

私の友人にAさんという方がいます。

Aさんは栄養士の仕事をしていて病院で勤務していました。

勤めていた病院は大きめの病院で地下があり、地下のフロアに厨房と厨房の隣に栄養士が作業したりするための作業室のような部屋がありました。

また同じフロアに霊安室があり、なんとなく気味が悪くはありましたが仕方ありませんでした。

厨房には食事をつくるための設備の他に、食事を運ぶためのエレベーターがあり、厨房から食事を運ぶために使われていました。

ある日の朝4時ごろ友人が作業室で作業していると厨房の方から騒がしい声が聞こえてきました。

何事かと気になり厨房へ行くと調理師さん達がなにやら騒いでいました。

「どうかしたの？」

と尋ねると一人の調理師さんが

「今上の階からエレベーターが降りてきたんです！誰も操作してないのに！」

エレベーターは厨房から食事を運ぶために使われていました。

地上のフロアから厨房に食事等が運ばれることはないため地下から上の階に向かうための操作はできますが、地上からは地下に向かうための操作は機械の設定上できないようになっているはずなのです。

とても怖かったですがそんな機械の設定のことは無視して

「誰かお腹空いちゃったんじゃない？」

と冗談めかして言うと、調理師さんたちもみんな苦笑いではありましたが、そうだよねーなどと言って誤魔化しなかったことにしました。

食事用エレベーター完

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