ゴブリンたまご1
ゴブリンたまごとは、卵の黄身がゴブリンの姿になった、食欲が失せるゴブリンのことである。
本物の卵と、ゴブリンたまごは、見分けがつかない。
出荷前に検品しても、お店に運ばれるまでにゴブリンたまごになっている。
プロの調理人は、X線を一人一台は持っているらしい。
X線とは、病院でレントゲン写真を撮るときに使用するアレのこと。
しかし、一般家庭には金銭的と置く場所的に余裕がない。
というか、ゴブリンたまごのためにX線を導入するというのも、なんだかバカにされているようで腹が立つ。
卵をしばらくお酢につけると、卵の殻が透けて中身が見えるようになるらしい。
そんな夏休みの自由研究のようなこと、いちいちやってられない。
みんな忙しいのだ。
ちなみに、卵をX線を使用して判別すると、七分の六はゴブリンたまごであるらしい。
そんなロシアンルーレットは嫌だ。
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