よわよわ魔物合成術師さん、ダンジョン配信中に魔王を合成してしまう

魔物合成術師さんのリベンジマッチ配信 《不意打ち》

「あっちょっ、ちょっとタンマ」

俺はそう言いながら事前に作っておいたスパーキングリングォをぶん投げた。

『エ』

たまやぁ！バチバチと音を立ててながら爆発して煙で覆い尽くしたのを確認するとその間に急いでコケ男のトサカを起動して配信を起動させた。

さてと帰ろうか？

相棒は助けられたしココにいる意味は無い

よし帰ろう（逃げよう）。

あっ……ボムネズミの尻尾買うの忘れた。まあスパーキングホタルのケツあるしそれで代用すれば良いか。追いかけてきたらもう一度リングォと合成した奴爆発させて逃げよう

……それで良いのか？それじゃあ前と一緒だ。変わり映えしない展開で前と一緒で爆発させて逃げたら叩かれそう。

よし一工夫するか、あっ！待てよ確か……あったマンドラゴラの球根。

前農家の爺さんの畑仕事手伝った時に出て来たんだよな。たまに出てくるぞって注意されて耳栓やってたから何とも無かったけどコイツマジで煩いらしいからな

あっそうだ！

『マタニたようなモノをコリズニ…！』

煩いが耐えられないモノでは無い何より腹が減った。前は起きたてで使えなかったが今なら使えるだろう。巨大蝙蝠は大きく口を開けた。

《反響定位（エコーロケーション）》

これを使えば視界が悪くても何処に得物がいるかよく分かる……さぁ！何処だ……

溢れんばかりの涎を抑えながら数百年ぶりの食事に喜んで探しているとすぐ見つかったまだ逃げてない様だ。

音を立てずに近づくと無防備に何かを探している様だ。全く気づかれていない意味の無い煙に翼を動かすと煙は散る

そして口を開けて肩を噛もうと近づいたもうすぐだ。

「シュールマンドラゴラ収穫（ハーベスト）」

そう思った時声と同時に何かが飛んできた。何だコレは……

野菜みたいな奴が飛んできたと思ったら

『ｷｨｨｨｲﾔｧｧｧｧｧｧｧ！！！！』

と叫んで……クッサ！何だこのニオい。クサスギるだろ

そして意識を失った。

ん？勝ったか？どうなんだろう。耳塞いで伏せてだから分かんねえ。トドメさせないし起きて来たらまた激臭マンドラゴラ球根打てば良いか。

マンドラゴラ！ハウス！！

……戻ったか。

マンドラゴラって言うのは地中に生えている奴なんだけど抜くと奇声を上げるんだ。それをシュールストレミングフルーツと合成して臭くした。効くかどうか不安だったけど一応デカくても蝙蝠だから効いたみたいだな良かった。

後は冒険者が来るまで待とう。にしても疲れるな緊張するしもう二度とダンジョン潜りたくねえ

そうだ。配信してたんだっけコメントあるかな？

《コメント欄》

・草

・リベンジマッチか

・デカいな相変わらず

・またリングォ投げたwwwww

・ダンジョンでリングォを投げるな

・↑初めて聞いたよそんな言葉

・俺だって初めて言った

・おい危ねえって避けろ！

・死ぬぞ馬鹿

・ああおかしい人を亡くした

・？なんかダイコーンみたいなの飛んでね

・ダイコーンは飛ばないだろ

・だからみたいなの言ってるだろコメントよく読めカス

・あれ？気絶した？

・嘘だろ倒した？魔物合成術師が？

【10000ｴｿ】《情弱な賢者》

趣味の底辺配信冷やかししていたら面白そうだったので覗かせて貰いました！作業の合間に凄い楽しめたので是非受け取って下さい

何これ？お金？え？

《コメント欄》

・情弱な賢者さんって本物なのかな？

・確かに最近噂で魔王らしき物が復活していてそれに対抗する専用ジョブも目覚めてるって言われてるけど……分かんね

・ナイスダンスパ！

・冷やかしだったのか

何が何だか分からないけど取り敢えず視聴者にお礼を言って冒険者が来るまでコメント返しを行った。

そんな感じで最初で最後の俺のダンジョン攻略は幕を閉じた

『タイトル無し【2】』

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投稿者名『コケ男』