第8話
「……どうやって落としたの? って聞かれてもなぁ……。一緒に遊んでたら自然に……って感じだから」
「くぅ……! 羨ましいな! このっ! モテ男め!」
あっこいつ本当のいい奴だ。イケメンで性格いいのやばいでしょ。神は2物を与えず……って言ってるけど与えまくってるじゃん。確実に。
というか周りの奴ら。ヒューって言ってるんじゃないよ。偽だからね? ……まぁ気づかれてないならいいんだけどさ。
「いやけど……京極、顔いいし彼女いるんじゃないの?」
僕も京極に対して疑問に思っていることを聞いてみる。だって彼女いるのにこんなこと言ってたらそれはそれは――やばいことになるよ?
浮気者だぁ! って言われてクラス八分。そこまで見えてるね。――いや、こういう人はクラスにファンクラブみたいなのができるからいいのか。
「俺か? ――いや、いるけどさぁ……」
「こいつ、今倦怠期なんだよ!」
と、横から割り込んできたのは――確か磯村。自己紹介ではっちゃけてスベったから記憶してるよ。
「ちょっ……! 磯村!? お前それは言ったら……おんなじクラスにいるわけだしさぁ!」
「ん? いるからあえて聞こえるように言ったんだが?」
「こなくそぉ……! お前っ!」
と恨み言を言いながら磯村のことをしばく京極。いやけど仲の良さからきているであろう行動だから羨ましいな。
「痛っ……と。まぁ、八神はクラスで一番かわいい――と俺は思ってる女の子を捕まえたんだろ? 勝ち組じゃねぇか!」
「……まぁそうだね。これから――よろしくね、みんな」
これは賭けだ。もしもキモがられたら? 変な顔をされてしまったら?
まぁそれならそれで――前までに戻るだけだけどさ。僕もそろそろ努力しないといけないかもしれない。
自分から変わる。それが大切なんだ。友達はいらない――けど、いたほうがいい、だろ?
「そうだな! よろしくな! ダブルデート行こうぜ? 八神!」
「お前はまず倦怠期を脱却しろと!」
「おいこらうるせぇよ磯村ァ! お前は彼女のかの字もないくせに!」
「んだとぉ!?」
仲が良いんだね。ふたりとも。僕もそんな友達、3年間でできるかな――?
_______
「なんであいつが? なんであんなやつが、あの子と? は?」
「……けど俺等じゃなにもできなくなったな。もうあいつは一軍の加護を得たから――」
______
『【舞】それで? いい感じに言い訳できた?』
『【蒼】いやまぁいい感じって言ってもね。もともと考えてたこと言っただけだし』
『【舞】そっか。それならコミュ障の蒼でも大丈夫か』
『【蒼】おいこらてめぇ――事実なんだが?』
『【舞】いやそこは嘘でも否定……できないか』
まだまだあのあとも野次馬たちからの追求が続くって思ってたんだけど、なんと救世主チャイムがやってくれました。
なので一旦男子たちからは開放されて、今は舞とチャット中。
というか舞さん僕の痛いところをズキズキ攻めてくるね。よくないよ。自覚してるんだから。
自覚してるをなおも攻めてくるのSだよ。――それも悪くな(殴
『【蒼】否定できるくらいにコミュ力ほしいなぁ』
『【舞】私と話してたらコミュ力つくよ?』
『【蒼】その自信がもう羨ましいもん』
『【舞】可愛いやつだな』
『【蒼】男にかわいいはよくないよ』
『【舞】やーいやーいかわいい子!』
『【蒼】うっせ』
はぁ……。僕のどこが可愛いんだか。スーパー根暗くんなんだがなぁ。
なんて思っていたら教師が来た。そう、昨日僕のことを救ってくれた女教師、反田だ。
さて――今日も授業頑張らないとね。
______
そして昼食の時間に。
「ねぇ、蒼? お昼一緒に食べない?」
お昼にまで爆弾を撃ち込んでくるんじゃないよ舞さんんん!!!
______
風邪ひきました。普通に熱出てきてやばいです。
更新したいけどストックほぼないのでやばいです。
止まったらそういうことだと思ってください。
星をもらえたら体調が回復する気がする(?)ので星をくださると嬉しいです。
よろしくお願い致します。
きさらぎ
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