脇の下をくすぐられる宮本さん
あれから5日後の土曜日。僕はまた学校に来ていた。文化祭の準備のため、そして宮本さんがまたあんな目に遭わないで済むよう、僕も一緒に居ようと。
しかし、その考えは打ち砕かれることになった。
教室の近くまで来た時
「え!?ちょっと!?」
宮本さんの声が聞こえてきた。
教室の前側、半開きになっている扉から教室の中をこっそり覗き込むと…
遅かった。
教室の後ろ半分に机が寄せられ、前半分の床に広げられた出し物の側に立っている宮本さんは、両隣にいる男子に両腕をそれぞれ抱え込まれていた。身体の真横に広げさせられた宮本さんの腕は男子の腕を絡まされていて、宮本さんは身動きを取れなくなっている。
「ねえ!離して!ねえってば!…ひゃんっ!?」
背後から忍び寄っていた男子が、宮本さんの腋の下を指先で突いた。
「んっ…ちょっ…んんっ!んふぅんっ…!」
そのまま指先をほじくるように動かされ、宮本さんは身を捩り始めた。
「んふふぅぅぅん…はぁぁぁん…やめてえ…やっ…!はっ…!はうぅぅぅぅんっ…!」
「ぐりぐり〜w」
「んんっ…!やっ!うふぅぅぅん…!んやっ…だっ…あぁぁぁっ!…んっ…!」
肩をすくませ、身を捩り、なんとかして腋を閉じようとする宮本さんだが、ガッチリと腕を固定されていて動くことができないようだ。
「はあっ…やああぁぁぁぁっ…!もうっ…やだ…うふふっ!?」
開かされガラ空きになった腋の下を、宮本さんはこそばされ始めた。
「うふっ!うふふん!ちょっとやだ!くすぐったい〜!はうぅぅぅんっ!」
「宮本さんかわいい〜wこちょこちょこちょw」
「やはぁっ!あはぁぁぁん!うふぅぅぅん!やだやだやだ〜!」
そこまで激しくはくすぐられていないようだが、宮本さんは早くも顔を赤くして必死に逃げようとしている。
「うふふふっ!んふふふふっ!やめて恥ずかしい〜!やははぁぁぁぁぁん!」
「え〜wくすぐってるだけじゃん。何が恥ずかしいの?w」
「えっ!だって!ひゃはあっ!いやははっ!なんか恥ずかしい〜!」
本当は助けに行かないといけないのに。脚をバタつかせ、はためく宮本さんのスカートに目が吸い寄せられて、してはいけない期待が身体を動かすことを許さない。
「あははっ!やははっ!もうやだぁ!あはははん!昨日もイヤだったんだからあ!」
…昨日?初耳だ。
僕が知らないところで、宮本さんがくすぐられていたことがあったなんて。目の前の光景だけで十分なダメージを受けていた僕は更なるショックで身体が震えた。
「やははっ!やはははっ!やめてえ!いやはははははん!」
「え〜めっちゃ楽しそうじゃんwくすぐられて嬉しいんじゃないの〜?wこちょこちょこちょ〜」
「いやあああははは!やははああああん!違うの!やっ!はっ!あっ!あはははははは!!」
次第に激しくくすぐられ始めた宮本さん。腋の下を集中的にこそばされている。
「やめてっ!?やめてっ!?やっ!はっ!あっ!はっ!あっ!あっ!?あんっ!!」
こちょこちょとこそばされる合間にもつんつんと腋を突かれ、ほじくられて声をあげる宮本さん。
「あっあっあははん!いやはははん!もう無理ーー!!!」
「さいこー!宮本さんの腋の下こちょこちょ〜w」
「いやあははは!やあははははは!触らないでえええ!!やめてやあああああははんっ!」
笑いながらも苦しそうな宮本さんの表情から限界が近そうだと伝わってくる。
「あははははっ!いやはははははっ!あっ!やっ!あはああああん!あああああっ!!いやはははあああああん!!」
他の生徒が来たのか、遠くの方から話し声が響いてきた瞬間、宮本さんは解放された。
その後、来た他のクラスメイトとさりげなく混じって文化祭の準備に移ったが、顔を赤くした宮本さんがその様子を気取られぬように振る舞っているのを見て胸が痛んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます